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布団の上でたたされ…

 虐待サバイバーのゆうかです。
 父はおねしょに関しては、とても寛容でした。父自身が、子供の頃におねしょをよくしていたからのようです。おねしょで怒られることはありませんでした。
 
 私が小学生の高学年のある日、朝起きると妹がおねしょをしてしまっていました。私はとっさに「大丈夫、大丈夫、心配しないで」と大きな声で言いました。
 
 その時、父が部屋に入ってきたのです。
 そして、私を睨みつけてすごい剣幕で怒鳴りました。「何が大丈夫なんだ!!!お前何言ってるんだ!俺を舐めてんのか!!!」と。

 私は掛け布団を畳もうとしていたので、布団の上に立ち、掛け布団を持って固まってしまいました。
 父は普段から「俺はおねしょに関しては寛容なんだ!」と、何故か豪語していたので、私は妹のおねしょについて、安心させてあげたくて言っただけでした。
 
 しばらく怒鳴られました。内容はよく覚えていません。ひとしきり怒鳴られたあと、「お前はそこでずっと立ってろ!!」と言われました。
 私は、起床直後でしたしトイレに行きたくてたまりませんでした。
 思い切って、「トイレだけ行かせてください」と言いました。
 父の答えは、「おねしょは大丈夫なんだろ!お前がそう言ってただろ!だからそこでしろ!!布団の上ですればいいだろ!」と、言われました。

 小学生だった私には、なす術もありませんでした。我慢ができず、そのまま布団の上で、立ったままおしっこをするしかありませんでした。
 そして、パジャマも布団もベチャベチャのまま、数時間立たされていた記憶があります。

 その屈辱は小学生でも、ものすごくつらいものでした。逆らえない恐怖の中にあり、どうしていいのかわからず、理不尽の父の言動に、ただただ、言いなりになるしかありませんでした。

 その後、母も、助けにはきませんでした。なぜ母が来なかったのかもわかりませんが、母が私が怒鳴られていたことを気づいていないわけがありません。

 今思っても、涙が出るほどの屈辱でした。あの時の気持ちは忘れることができません。私にとっては、殴られるよりも屈辱的なことでした。

 きっと一生忘れることのできない出来事です。
 誰か、当時の私を助けてあげてください。


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