見出し画像

#33 高橋醸造

こんにちは。be-en 代表のゆうかです。

蔵元巡り第33弾は長野県岡谷市にある高橋醸造さんを訪問し、四代目の高橋さんにお話を伺いました。
今回の記事では高橋醸造さんのこだわり、魅力についてお伝えします。

醤油の味は自慢の “ベロメーター” で判断

高橋醸造は高天酒造が本家で、かつては味噌も製造していたそうですが、現在は醤油に絞って製造・販売をされています。
三十年前まで桶で仕込みを行っていたとのことですが、現在は岐阜の醤油組合で生揚げを作ってもらい、高橋醸造では仕上げの火入れと調合を行っているそうです。火入れは醤油や一番の腕の見せ所であり、最後は自慢の “舌”、通称 “ベロメーター” で味を見ているとのこと。

高橋醸造の醤油はまんま醤油をはじめ、受賞品が多数あります。

たかはしさんちのまんま醤油
ショップページより引用

高橋さんご自身も醤油品評会の審査員をしているそうですが、品評会では色が薄く甘い醤油が人気があるため、味だけではなく醤油の色にも気を配っているそうです。審査の知見を活かし、高橋醸造で造る醤油も試験管で色を見ながらカラメル色素で色を調整されています。

長野では元々色の濃い醤油が主流でしたが、大手メーカーの即嬢の色が主流となったことで、醤油は地域食でなくなってきているといった課題もあるようです。

高橋醸造だからこそできる醤油の味比べ

今回の訪問では、特別に高橋醸造で製造されている醤油の味比べをさせていただきました。
醤油のお供である卵かけごはんと共に、濃口の不二、薄口の金露、卵かけご飯専用醤油(甘辛口)、卵かけご飯専用醤油(甘口)の4種のお醤油をいただきました。
また、今回は長野県佐久市にある「ちゃたまや」さんの、卵かけご飯に適した美味しい卵をご用意いただきました。

卵かけご飯と4種醤油と蕎麦つゆ


ちゃたまやの卵

2種類の卵かけごはん専用醤油については、卵かけ醤油が東京で流行った時期に作ってほしいと依頼があり開発されたそうです。甘口の醤油は子どもに人気があり、お子さんがいるご家族向けとのこと。実際に、高橋醸造さんをご紹介いただいた商工会議所の清水さんの娘さんも取材に同行し、一緒に卵かけごはんを食べましたが、甘口の卵かけ醤油をかけた卵かけごはんを美味しそうに食べていました。一方、甘辛口の醤油は一般的な醤油と甘口醤油の中間で、甘すぎず、醤油らしい塩味と香りが感じられる醤油となっています。

2種の卵かけ醤油(右黄色:甘口、左赤色:甘辛口)

また、高橋醸造で製造している蕎麦つゆでも卵かけごはんをいただきました。蕎麦つゆでいただくのは初めてでしたが、出汁の香りが卵の旨味を引き立たせ、非常に美味しかったです。

元々蕎麦つゆ自体は商品ではなかったそうですが、高橋醸造で主催している蕎麦打ちイベントで蕎麦つゆを作ったところ、商品化してほしいと依頼があり開発されたとのことでした。オールラウンドで使える出汁つゆが特徴です。

非常に気さくで人好きな高橋さん。蕎麦打ちイベントをはじめ、所属されている猟銃会で捕獲したジビエの料理会など、個人でも多方面で活動・ご活躍されています。
高橋醸造さんを訪問された際は、ぜひ高橋さんとの談笑もお楽しみください!

お見送りいただい際の素敵な笑顔の写真

9月17日(日)銀座NAGANOさんにて岡谷市の発酵食をご紹介するイベントを実施します。
そこで高橋醸造さんの卵かけご飯で醤油食べ比べを体験いただけますので、ご興味のある方は是非ご参加ください!!

それではまた次の記事でお会いしましょう!

文責:むーみん&ゆうか

▼今回訪問した高橋醸造さんのHPはこちら


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?