【初心者でもOK】Jmeterの設定から負荷テスト実行までの入門書

【初心者OK】Jmeterの設定から負荷テスト実行までの入門書

Apache JMeterは、負荷テストや性能テストを実施するためのオープンソースのツールです。

以下に、JMeterの基本的な設定方法を簡単に説明します。なお、JMeterのバージョンによって画面やオプションの配置が異なる場合がありますので、最新の公式ドキュメントやリソースを参照することをおすすめします。

1. JMeter・Java・FireFoxのインストール:

Jmeter

1. JMeterの公式ウェブサイトから最新のバージョンをダウンロードします。

2. ダウンロードしたファイルを解凍し、適当な場所に配置します。
   Cドライブの直下などが視認しやすくてよいでしょう。

なお、複数バージョン配置しても普通に使うことができます。

Java(Windows):

1. Oracleの公式ウェブサイトからJava SE 8の最新バージョンをダウンロードします。

2. ダウンロードしたインストーラを実行します。

3. インストールウィザードが表示されたら、指示に従ってインストールを進めます。特に、Javaのインストールパスやデフォルトの設定について確認します。

4. インストールが完了したら、コマンドプロンプトまたはPowerShellを開いて、以下のコマンドでJavaのバージョンを確認します：
   java -version

FireFox

インストールの説明

2. JMeterの起動

1. コマンドラインから jmeter.bat（Windows）または jmeter.sh（Linux/macOS）を実行するか、bin フォルダ内の jmeter.bat（Windows）または jmeter（Linux/macOS）をダブルクリックしてJMeterを起動します。

ほとんどの場合はjmeter.batで起動させることがおおいでしょう。

Jmeter異常終了を防ぐ

なお、ここで必ず実施しておかないといけないのがJmeterのstyle変更です。これをしないとテストプランが読み込めないことが多々あります。

Jmeterの
Options－＞Look and Feelから変更可能です。

日本語化

こちらも日本語が良い方はやっておくとよいでしょう。
Jmeterの画面からも変更できますが、変更が保存されない場合があるそうです。
apache-jmeter-5.3\bin\jmeter.bat」をエディタで開き、下記の修正を行っていきましょう。
下記の2行目を追加して保存し、Jmeterを再起動します。

rem set JMETER_LANGUAGE=-Duser.language="en" -Duser.region="EN" set JMETER_LANGUAGE=-Duser.language="ja" -Duser.region="JP"

テストプランの作成

テストプラン・スレッドグループの作成

1. 左上の「Test Plan」を右クリックして、「Add」から「Threads (Users)」→「Thread Group」を選択してスレッドグループを作成します。ここで、ユーザー数や反復回数を設定します。

HTTPプロキシサーバの設定

1.HTTPプロキシサーバの設定
JMeterのGUIを起動しスレッドグループを作成します
テスト計画
　→追加
　　→Threads（Users）
　　　→スレッドグループ

スレッドグループ内に記録コントローラーを追加します
スレッドグループ
　→追加
　　→ロジックコントローラー
　　　→記録コントローラー

分析ツールの設定

1. 「HTTP Request」を選択し、右側の「View Results Tree」や「View Results in Table」でリクエストとレスポンスの内容を確認できます。

2. 必要に応じて、リスナー（グラフやレポートを表示するための要素）を追加して、テスト結果を視覚化します。

3. テスト計画が完成したら、ファイル → 「Save Test Plan As...」でテストプランを保存します。

3.テストシナリオの取得

FireFoxに証明書をインストールする

Firefoxの設定から「証明書を表示」をクリックします。

認証局証明のインポートから、jemeterフォルダのbin配下、「ApacheJMeterTemporaryRootCA.crt」ファイルをインポートします。

ダイアログで「この認証局によるウェブサイトの識別を信頼する」にチェックを入れてOKをクリックします。

これで証明書の設定は完了です。

テストシナリオを取得する

HTTPプロキシサーバの開始をクリックしてキャプチャを始めます。

この状態で、Firefoxを使って負荷テスト対象アプリケーションのURLへアクセスします。

テストしたい操作をしていきます。

すると、記録コントローラーへシナリオが記録されていきます。

この時、記録されたシナリオのタイトルなどへおおまかな操作の内容を書き込んでおくと良いでしょう。

テストシナリオを加工する

不要なシナリオを削除するなど加工を行います。

先ほど主要な操作にメモを入れたと思いますが、それ以外のhtmlなど引数や値のないHTMLは削除しておきましょう。

こういった静的コンテンツはそれほどの負荷とならないためです。視認性も悪くなってしまうため削除することをおすすめします。

4. テストの実行

スレッドのリクエスト設定

1. テストプランを保存したら、テストを実行する前に必要な設定（スレッド数、リクエストの頻度など）を行います。

2. テストを実行するには、左上の再生ボタン（緑色の三角形）をクリックするか、コマンドラインから jmeter -n -t [テストプランのパス] -l [結果の保存先ファイル名] のように実行します。

5.結果の確認方法

結果は
「統計レポート」と「結果を表で表示」の機能をスレッドに追加していれば確認することができます。

以上が、JMeterの基本的な設定方法の一例です。実際のテストにおいては、さらに多くの設定やオプションを利用することができます。具体的な要件に合わせて設定を調整し、効果的な性能テストを実施できるようにしてください。