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Vapour Trails「Vapour Trails」(1979)

80年代をリアルタイムに過ごした世代には懐かしい「ベストヒットUSA」。今もBS朝日で放送されてますが、このオープニングのテーマソング。AORファンにはお馴染みですが、Vapour Trailsの「Don't Worry Baby」って楽曲です。邦題「サーフサイド・フリーウェイ」…、サウンドはモロにウエストコースト風、でも実は英国のバンドです。

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ホントのジャケットはこんな感じなのですが、ベストヒットUSAのテーマに使われた日本では爽やかなジャケットが使われました。しかもバンド名まで変えられて…。全然印象が違いますね。

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発表は1979年。メンバーはジョン・マクバニー(vo、g)、フィル・カーティス(b)、アンディ・ダルビィ(g)の3人。英国でセッションミュージシャンとして活動していた3人。特にフィルとアンディは、アーサー・ブラウン率いるキングダム・カムに70年代前半に在籍していた経歴を持ちます。

このアルバムの最大のポイントはラリー・カールトンがプロデュースしていること。ラリー自身も歌ものバンドのプロデュースはこれが初めてだったらしい。まずは②「Don't Worry Baby」を。カッコいい!

ドラムはジョン・フェラーロ。ラリー・カールトンのバンドのドラマーですね。キーボードはマイケル・オマーティアン。ちなみにラリーはプロデュース業に専念。一切ギターは弾いておりません。なのでこの超爽やかギターはメンバーのジョン・マクバニー。曲のセンスといい、素晴らしい。

アルバムには他にもいい曲詰まってます。③「Night People」はフュージョン色が少し濃い楽曲。この曲のベースがいいんですよ。あとこちらのドラマーはスティーヴ・ホリー。この時期にあのウィングスに加入したドラマーです。こちらが先に収録したのか分かりませんが…。

かっこいいAORナンバーもアップしておきます。⑦「Modern Love」。こちらはドラム、ジョンとスティーヴと両名参加。スティーヴはコーラスでも名を連ねております。

恐らく日本でベストヒットUSAのテーマでヒットしていた頃、もうバンドは解散していたと思われます。いい曲、いい演奏するバンドだったんですけどね。

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