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音楽の杜がおススメする70年代洋楽

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人生の大半を音楽に注いできた「音楽の杜」がおススメする洋楽アルバム集
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2024年4月の記事一覧

Rita Coolidge「Rita Coolidge」(1971)

GW、如何お過ごしでしょうか。 さて今回はスワンプ、デルタ・レディの登場です。リタ・クーリッジって最近では日本の楽曲をカバーしたりして、ポップス歌手というイメージがあるのですが、60年代後半のデビュー当時はスワンプ界のLAコネクションの重要なひとりと目されていました。その楽曲もいぶし銀的なシブさがあり、恐らくは商業的な成功とは無縁と思われますが、特にこのデビューアルバムはロックファンにとっては必聴盤ではないでしょうか。 テネシー州出身のリタは、デビュー前はメンフィスで姉のプ

James Taylor「Sweet Baby James」(1970)

桜咲く中、新年度入りしました…。そして今日、いよいよジェームス・テイラーの、たった1日限りの来日公演に参戦致します。 何度もご報告の通り、8,000人収容のホールの1列目、そう、最前列のほぼ真ん中の席。もう2度とない機会と思い、iphoneも6Sから13proへ買い替えてしまいました(苦笑)。いい写真が撮れましたら、また別途記事を投稿するかもしれません。 今回のツアーは、実は日本がスタートです。なのでセットリストは全く分からず。そしてドラムはスティーヴ・ガッド。スティーヴの

J.D. Souther「John David Souther」(1972)

初期イーグルスが大好きな私にとってはマストアイテムだったJ.D.サウザーのファーストソロ。 J.D.サウザーは、もともとはイーグルスのグレン・フライとデュオを組んでいた関係で、グレン、J.D.、そしてジャクソン・ブラウンの3人は一緒に住んでいた時期もあります。ジャクソン・ブラウンは一足先にアサイラム・レーベル創始者のデヴィッド・ゲフィンに見いだされ、グレンはリンダ・ロンシュタットのバックバンドを経て、そのジャクソンを頼りにイーグルスのメンバーとしてアサイラムからデビュー。J.

Spinners「Spinners」(1973)

スピナーズの代表作、これぞフィリーサウンド!ホントいいですね~。 CDを購入した当時、Atlantic Soul 1500と題して、同レコードの主要作品が1500円で販売されたのですが、本作はその内の1枚。今もフィリーはよく聴きます。 フィリーサウンドとは以下はてなより引用。 文中では抜けてますが、付け加えるとすれば、トム・ベルという有能なプロデューサーとシグマサウンドの定番演奏集団「MFSB」がキーですね。 本作はそのトム・ベルのプロデュース。トムが新たにアトランティ

Orleans「Orleans II」(1974)

今日から新年度の方々も多いのではないでしょうか。 しかも今年は桜咲く時期と重なり、妙に気分がウキウキするものです。 子どもが小さかった頃、車中のドライブソングの選択にいつも悩んでましたが、こういう日よりにはよくオーリアンズをピックアップしてました。 オーリアンズといえば「Dance With Me」ですね。多くのカバーバージョンが存在しますが、私はフュージョンギタリストのアール・クルーのカバーが最高だと思ってます。 オーリアンズの原曲は彼等らしく土臭い香りがしますね。 本

Valerie Carter「Just a Stone's Throw Away」(1977)

ジェームス・テイラーのライヴに感動していた中、ついついヴァレリー・カーターに思いを馳せておりました。 ヴァレリーはJTやジャクソン・ブラウン等、多くのアーチストのバックコーラスを務めておりました。ソウルフルでありながらも愛らしい声、チャーミングな容姿…、皆から好かれていたんでしょうね。あ、スティーヴ・ウィンウッドのヒット曲「青空のヴァレリー」は彼女のことを歌ったもの…でしたね。 本作はヴァレリー・カーターのファーストアルバムです。 3人組のグループ「Howdy Moon」(