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音楽の杜がおススメする70年代洋楽

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人生の大半を音楽に注いできた「音楽の杜」がおススメする洋楽アルバム集
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2023年9月の記事一覧

Michael Nesmith「Nevada Fighter」(1971)

もはやマイケル・ネスミスといっても、よほどのマニアの方でないとご存知ないかもしれません。 元モンキーズのメンバーで、モンキーズの4人のメンバーの中では、ピーターと共に生粋のミュージシャンだった人物。ちなみにモンキーズとは60年代に活躍した、ビートルズに対抗すべく、アメリカのショービズ界の重鎮等が仕掛けた作られたアイドルバンド。楽曲の殆どは外部の有能なライターによって書かれたもので、どの楽曲もクオリティが高いものなのですが、アルバムの中には数曲、マイクのオリジナルが収録されてま

キャンディーズ「ふたりのラブソング」~Steve Eaton「Hey Mr. Dreamer」(1974)

先日キャンディーズの洋楽カバーで少し盛り上がったので、もう1曲、洋楽、カーペンターズのカバーで私の大好きな曲をアップ致します。その曲とはカーペンターズの8枚目のアルバム「Passage」に収録された「All You Get from Love Is a Love Song」。邦題「ふたりのラブソング」。 キャンディーズ、特にミキちゃんが洋楽ファンであることは有名な話で、キャンディーズのオリジナルアルバムでも、結構洋楽カバーありますね。この曲は1977年9月21日、15枚目シ

Tom Jans「The Eyes of an Only Child」(1975)

リトル・フィートの好サポートが心地よいトム・ヤンスの名アルバム 洋楽、特に70年代ウエストコースト系を深堀していた頃、リトル・フィートの良さを知り、ハウディムーンに感動してました。ということで当時自然とこのアルバムに行き着いた次第です。 ローウェル・ジョージがエグゼクティブ・プロデュースで参加。もちろんフィーツのメンバーも参加しております。他参加メンバーはチャック・レイニー、フレッド・タケット、ジェシ・エド・デイヴィス、デヴィッド・リンドレー、ジェフ・ポーカロ、ジム・ケルト

Frankie Valli「Closeup」(1975)

一時期、廉価な価格でCD化された名盤をよくチェックしておりました。 当時気になっていたのは「新・名盤探検隊」シリーズですね。ドクター・ジョンやらデヴィッド・ブルー、トニー・ジョー・ホワイト・・・、触手がそそられました。 そんな中、ある時、ラブの「フォーエバー・チェンジズ」。ベルモンツの「シガーズ・アカペラ・キャンディー」(これがまたいい!)、そして満を持してフランキー・ヴァリの「瞳の面影」を購入。そのフランキーの名盤が好盤であったことを思い出しました。 フランキー・ヴァリ。

John Fogerty「John Fogerty」(1975)

2010年、あのフジロック・フェスティヴァルにジョン・フォガティが出演しました。ジョン・フォガティといってもピンと来ない方の方が多いかと思います。CCR、70年代前半、「雨をみたかい」なんかのヒットを連発したバンドのリーダーですね。あの独特のダミ声、私はCCRを初めて聴いたとき、アルバムのジャケットを見て、ドラムのダグ・クリフォードが絶対にジョンだと勘違いしてました(笑)。だってこの声に合う容姿はダグのような髭面男の筈ですから。 このステージですが、当時のいろいろな記事を拝

The Who 「Who Are You」 (1978)

今回ご紹介するのはザ・フーのアルバムの中でも、あまり評価が芳しくないキース・ムーン在籍時、最後のスタジオアルバム「Who Are You」です。 私もザ・フーのアルバムは「Who's Next」止まりかな・・・という先入観から、永らく本作は放置しておりましたが、今回じっくり聴いてみてビックリ。意外にもいいじゃないですか! AMAZONのご意見なんかは、結構辛辣で星ひとつ評価の方もいらっしゃるくらいですが、そこまで酷くないのでは?? と思ってます。 本作発表の2週間後にドラ

Dane Donohue「Dane Donohue」(1978)

今回ご紹介するアルバムは、私が長年愛している大好きなAORの名盤、そして未だに聴き続けている愛聴盤なんです。 1978年発表のデイン・ドナヒュー唯一のアルバム。ジャケットは御覧の通り冴えない男がタバコを吸っているベタなものです。 オハイオ州の農家に生まれたデインは最初はカントリーに興味を持ったものの、ビートルズの影響からそのままバンド活動にのめりこんでいきます。その後、大学進学もあり、バンド活動を断念するも、ミュージシャンの道を諦めきれず、ミュージカル「Jesus Chr

The Police「Reggatta de Blanc」(1979)

エイティーズ世代の私にとって、ポリスのリアルタイムは迷作(??)「De Do Do Do, De da da Da」からです。湯川れい子作詞の怪しげな日本語ヴァージョンも違和感なく聴いてましたね。 その後、私が洋楽にのめりこんでいた1984年、ポリスは超メガヒットとなった「Every Breath You Take」を発表。この曲だけ聴くと、ポリスの本質を見誤ります。幸いにも当時、遡って「Roxanne」や本作収録の「Message in a bottle」を聴いて、レゲエを