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音楽の杜がおススメする70年代洋楽

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人生の大半を音楽に注いできた「音楽の杜」がおススメする洋楽アルバム集
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2022年12月の記事一覧

Bob Dylan「New Morning」(1970)

年末に向けて少しバタバタしております。夕方になるとドッと疲れが出るというか・・・。 以前は直ぐに体も付いていったのですが、やはり歳なのでしょうか。 ということで、最近はあまりハードな音楽は聴いておらず、昔格安で入手したボブ・ディランの「新しい朝」をじっくり聴いておりました(ジャケット怖い^^)。 私は正直ボブ・ディランのアルバムはあまり聴いてませんし、彼の音楽の変遷も全く詳しくありません。ですからこのアルバムの立ち位置、全体からみた評価についても明るくありません。言ってみ

Paul McCartney & Wings「Band On The Run」(1973)

ビートルズのひとりで、稀代のメロディメーカーであるポール・マッカートニーは、ビートルズ解散後、しばらくしてウィングスを結成。1971年に「Wings Wild Life」、1973年に「Red Rose Speedway」を発表するも、散漫な印象は拭いきれませんでした。 そしてウィングスのメンバー2人が脱退。残ったメンバー、つまりポール、ポール夫人であるリンダ、そして元ムーディーブルースのデニー・レインの3人でナイジェリアのスタジオで本作を制作。会心の一枚を築き上げ、大ヒッ

The Doobie Brothers 「Stampede」 (1975)

ウエストコースト・ロックの代表格、ドゥービー・ブラザーズ。来年4月には来日が決定しました(しかもマイケル・マクドナルドを含めたドゥービー)。そうです、いまだに積極的に活動をしている息の長いバンドですが、本作は初期ドゥービーの代表作とも言われている作品。 そして本作からキース・ヌードセン(Ds)とジェフ・バクスター(G)が正式加入。バンドは6人組となり、ツイン・ドラム、トリプル・ギターという豪快なバンド編成となったのです。但しこの頃からバンドのリーダーだったトム・ジョンストンの

Joni Mitchell「Hejira」(1976)

何度となく挑戦しては挫折してしまう・・・、ジョニ・ミッチェルのジャコと共演したアルバムは、そんなアルバムです。そしてたまたま縁あり、再び「Hejira(逃避行)」をここ数日、聴いております。 このアルバムはジャコ・パストリアスがジョニのアルバムに初めて参加した作品で、他にはラリー・カールトン、トム・スコット、二ール・ヤング等が参加。衝撃のアルバム「ジャコ・パストリアスの肖像 (Jaco Pastorius)」の発表から3ヵ月後の1976年11月に発表されました。 ジャコや

James Taylor「In the Pocket」(1976)

私の大好きなジェームス・テイラー。特に、フォーキーなJTからR&Bをうまく自らの音楽に昇華させていったJT、つまり70年代中期~後期の作品が個人的にはお気に入りです。 そんななかでも1975年発表の「Gorilla」と本作は大好きな作品です。 JTの魅力って何でしょう? そのヴォーカル、メロディ、バックの演奏、すべてが心を癒してくれるような気がします。 本作でも①「Shower the People」からJT節が聴けます。このアルバム、この1曲目の出だし ♪ You can

The Doobie Brothers「Minute By Minute」(1978)

せっかくドゥービーのコンサートチケットが当たったので、彼等の代表作をピックアップしました。 時代の変化に合わせて進化したバンド。もちろんイーグルスもそうですが、ドゥービーの場合、豪快なギターのリフが、洒落たキーボートのリフに大きく変化していった稀なバンド。 前期はトム・ジョンストン、後期はマイケル・マクドナルドがキー・マンですが、柔軟に対応したパット・シモンズの役割も見逃せませんね。 マイケル・マクドナルドがドゥービーに参加しての初アルバムは、1976年発表の「Takin

Stephen Bishop「Bish」(1978)

私の大好きなアルバムにスティーヴン・ビショップの作品があります。特に1stと本作。AORに夢中になっていた頃に出会ったアーチストです。 神戸に住んでいたころ、休日の度にドライブに出かけてました。いつも持参するアルバムはこれとマーク・ジョーダン、デイン・ドナフュー。特に秋のドライブは気持ちよかった・・・。BGMにはこれが流れてました。 美しいメロディラインと素朴な歌声。ちょっとひねくれた歌詞に軽妙なアレンジ。このセカンド・アルバムはBishの良さが詰まってます。 アコース