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音楽の杜がおススメする70年代洋楽

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人生の大半を音楽に注いできた「音楽の杜」がおススメする洋楽アルバム集
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2022年7月の記事一覧

Creedence Clearwater Revival「Cosmo's Factory」(1970)

クリーデンス・クリアーウォーター・リバイバル、バンド名が長すぎるので、一般的にはCCRと呼ばれてます。熱心な洋楽ファン以外の方はご存知ないでしょうね。1968年から1972年まで、たった4年間の活動でしたが、当時全米中を席巻したグループ。カントリー、ブルース、ロックンロールの要素を取り入れたシンプルな曲で、殆どの曲をボーカルのジョン・フォガティが作り、その迫力ある声で多くのファンを魅了しました。 洋楽聞き始めの頃、モンキーズ→ビートルズと聞きかじり、更に60年代グループを後

Rod Stewart「Gasoline Alley」(1970)

私は最近、スモール・フェイセズ→フェイセズ→ロッド・スチュアートと、一連の作品をよく聴いてます。そんな中の1枚、今回はロッドのセカンドソロをご紹介致します。 これもまた結構いいんですよね。最初はなんかフォーキー過ぎてどうなの??と思っていたのですが、1曲1曲、よく聴くと味わい深いものばかり。ここ数週間のヘビーローテーションです。 1969年春にスティーヴ・マリオットがスモール・フェイセズを脱退。残されたメンバーのロニー・レイン(B)、ケニー・ジョーンズ(Ds)、イアン・マク

Sly & the Family Stone 「Fresh」 (1973)

スライ&ザ・ファミリー・ストーンのアルバムというと、個人的には1971年発表の「There's A Riot Goin' On」でスライは燃え尽きた印象があって、次作にあたる本作は全くスルーしておりました。ところが今回、縁あり本作を購入。そのファンクな作風に、本作こそ彼らの名作!と思った次第。 本作ではベースがラリー・グラハムから当時若干19歳のラスティ・アレン、ドラムがグレッグ・エリコからアンディ・ニューマークに交替。リズム隊が一新されております。アンディは既にカーリー・

Boz Scaggs「Silk Degrees」(1976)

今更何の説明不要かと思います。ボズ・スキャッグスの、いやAORの不朽の名盤。ジャケットから楽曲・アレンジまで、すべてがAOR。 1974年に発表された前作「スロー・ダンサー」で、よりフィリーソウルへ接近したボズが、本作ではEW&Fとの仕事で知られるジョー・ウィザートをプロデューサーに、またコンポーザーとしても深く関わることとなるデビッィド・ペイチをアレンジャーに迎えて発表したのが本作です。 引き続きソウルやサザンソウルがベースにあるのは間違いないのですが、それをデビッド・

Carole King「Thoroughbred」(1976)

キャロル・キングのソロ8作目にあたる作品。1976年1月発表、オード・レーベル時代の最後の作品です。 シティ時代からの盟友、チャールズ・ラーキーと別れた直後の作品のためか、批評家からは「内省的作品」と捉えられているようです。そのため私は永らくこの作品を聴こうとはせず、スルーしていました。 まずはこの作品に参加している面子。以下の通りです。 Danny Kortchmar ( G )、Richard Wachtel ( G )、Robert Wachtel ( G ) Le

John Hall「Power」(1979)

「西のドゥービー・ブラザーズに対して東のオーリアンズ」、当時はそんな言われ方もされていたようですが、ウエストコーストサウンド風なオーリアンズが結構好きなんですよね。リーダーのジョン・ホール、彼のソロアルバムはそれほど聴き込んでなかったので、今回、彼のソロでは一番有名なアルバム「Power」をチェック。想像通り、いや想像以上に自分の好みでした。 ジャニス・ジョップリンの「Half Moon」の作者として注目を集めたジョン・ホール。当時からセッション・ギタリストとしても知られた