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音楽の杜がおススメする邦楽

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人生の大半を音楽に注いできた「音楽の杜」がおススメする邦楽アルバム集
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2023年6月の記事一覧

細野晴臣「TROPICAL DANDY」(1975)

70年代の日本の音楽シーン、その進化の過程において、ティン・パン・アレーの活躍が最も重要なことだったと思うのですが、特に1975年に発表されたティンパンが演奏に関わった3枚、小坂忠「ほうろう」、荒井由実「 COBALT HOUR」、そして細野晴臣「Tropical Dandy」は今でも燦然と輝く誉れ高き名盤で、確実に日本の音楽シーンを変革した3枚だと思います。 申すまでもなくティンパンとは細野晴臣(B)、鈴木茂(G)、松任谷正隆(Key)、林立夫(Ds)の4人をコアメンバー

ゴダイゴ「OUR DECADE」(1979)

ここ最近、出勤者が増えたためか、日本橋界隈のランチは大盛況の状況が続いておりましたが、昨日はかなり空いておりました。台風通過を見越して、在勤の方が多かったのかもしれません。そして今日も朝から大雨。皆様、どうかお気を付けてお過ごし下さい。 さて、私が敬愛する音楽評論家のスージー鈴木さんが、以前「自分の人生を決定付けた、自分の人生で最も重要なアルバム」として本作をご紹介されておりました。ゴダイゴのリーダーでもあったミッキー吉野さんも、自分の力量の全てを注ぎ込んで制作したという強