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音楽の杜がおススメする邦楽

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人生の大半を音楽に注いできた「音楽の杜」がおススメする邦楽アルバム集
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2022年11月の記事一覧

はっぴいえんど 「はっぴいえんど」 (1970)

永らくこの日本のロック史の幕開けとなる重要なアルバムを無視し続けてきましたが、10数年前にご縁があり、アルバムを購入。それから自分の定番アルバムになっております。 多くの方々がご存じのはっぴいえんど。もちろんメンバーは細野晴臣、松本隆、大瀧詠一、鈴木茂の後の日本のロック・歌謡界を支え続けていった4人です。 1969年6月、わずか3ヶ月で小坂忠率いるエイプリル・フールを細野と松本が脱退することを決意。同年10月に大滝と鈴木が合流し、バレンタイン・ブルーを結成。それがのちのはっぴ

Yellow Magic Orchestra 「Solid State Survivor」 (1979)

YMOがブームとなった頃、私は小学生。当時「増殖」を発表した頃で、音楽センスのある友人からLPを借りて聴いたのですが、全くよくわからないと思った記憶があります。それから「BGM」とか「浮気なぼくら」とか聴いたのですが、どうもピンと来なくて…。もともとテクノやニューウェーヴ系は得意でなく…。 それから数十年、はっぴいえんどから続く日本のロックを聴くようになり、特に細野晴臣さんの活動には強い関心を抱くようになりました。最近では細野さんのフォロワーの代表格、星野源クンが大活躍した

サザンオールスターズ「Tiny Bubbles」(1980)

このアルバムはサザン3枚目のアルバムで、初のオリコンNo.1の作品となった記念すべきもの。正直最近のサザンのアルバムにはあまり興味はなかったのですが、初期のエッジの効いた音はいいなあと思っており、この作品も期待以上のすばらしい作品。 ちなみにこの作品、プロデュースはバーニング・パブリッシャーズ。私は知らなかったのですが、元々サザンはバーニングが出資してデビューしたのですね。初期サザンの権利は未だにバーニングが所有している由。次作「ステレオ太陽族」からはバーニングの名前は見当

Casiopea「PHOTOGRAPHS」(1983)

ここ最近は仕事が多少忙しく、通勤途上でも癒し系の曲を聴いたりしてます。中でもフュージョン・サウンドは私にとっての栄養のようなもの。特に今でもスクエアやカシオペアはよく聴きます。 学生時代にはスクエアはよくコピーしましたね~。T-スクエアでなくて、スクエアってところがミソ。つまり自分に演奏テクニックがあまりなかったってことなんですが(苦笑)。別にスクエアが演奏力がない…という意味でなく、スクエアは8ビート主体であり、大枠でコピーしやすかったという意味です。それとは対極にカシオ