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音楽の杜がおススメするハードロック

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人生の大半を音楽に注いできた「音楽の杜」がおススメするハードロックの名盤集
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2021年2月の記事一覧

Led Zeppelin 「Led ZeppelinⅠ」 (1969)

ハードロック界に衝撃を与えたZEPデビューアルバム!1968年7月、ヤードバーズは解散し、ひとり残されたジミー・ペイジは、契約上スカンジナビア・ツアーを確行しなければならない立場に追い込まれ、急遽メンバーを捜します。そのときプロコルハルムのドラマーであったB.J.ウィルソンを誘ったことは有名なエピソードですね。でも結局はすでに著名なセッションミュージシャンだったジョン・ポール・ジョーンズ、無名のロバート・プラントとジョン・ボーナムの4人で再スタートを切ることになります。 スカ

Free「Fire and Water」(1970)

60年代後半から70年代前半って、ブリティッシュ・ロックはカオス状態、素晴らしいバンドが勃興、レッド・ツェッペリンやディープ・パープルはもちろん、イエス、ピンクフロイドといったプログレバンドもおりました。そんな中、演奏技術よりもグルーヴで聴かせるバンドも多く、その代表格がフェイセズやフリーでしょうか。フェイセズやロッドがロックンロール&フォーク寄りなら、フリーはブルース寄りの本格的なロックと云えますね。 フリーは1968年結成。メンバーは最近多くの人が知る人となった新生クィ

Deep Purple「Fireball」(1971)

ZEPと双璧を成すディープ・パープルの名盤第二期ディープ・パープルはリッチー・ブラックモアが主導権を握ったことでクラシカルかつ中世音楽要素が微妙に絡み、かつブルース、ソウル色のないストレートなハードロックが堪能出来ます。実は私はトミー・ボーリン在籍時のパープルがかなり好きなのですが、さすがに最初にパープルをご紹介するアルバムには相応しくないと思ったので、こちらをアップしました。 本作はディープ・パープル第二期、所謂黄金期に制作されたパープル5枚目のアルバム。ワールド・ツアー

Queen「Jazz」(1978)

クィーンのアルバムをご紹介するのに、最初にこのアルバムを持ってくる方はあまりいらっしゃらないかもしれませんね。              実は中学時代、クィーンのオリジナルアルバムで、最初に購入したアルバム(LP)が本作だったんです。知っている人は知っていると思いますが、例のポスターに感動したことは言うまでもありません(笑)。 でももちろん素晴らしい内容のアルバムなんです。1978年発表のクィーン7枚目のアルバム。 この一風変わったジャケットは、ブライアンが本作レコーディ

伝説のアイドルバンド「レイジー」

ラウドネスの前身バンド、レイジーを再評価和製ベイシティ・ローラーズ、レイジーをご存じでしょうか?ラウドネスの高崎晃、樋口宗孝が在籍していた実力派バンド。その演奏力は抜群で、当時メンバーはアイドル稼業に相当フラストレーションが溜まっていたと推察されます。 レイジーの仕掛け人は藤田浩一氏。後に杉山清貴&オメガトライブや菊池桃子の売り出しで大成功を収めた人物。GSグループ出身で、バンド解散後はかまやつひろしのマネージメント等を務めていましたが、そのかまやつ氏から紹介を受けたのがレ

Dokken「Tooth and Nail」(1984)

LAメタル界のギターヒーロー、ジョージ・リンチが光るメタルの名盤今回ご紹介するのは80年代LAメタルの代表格(商業的ヒットの代表格という意味ではなく、実力的な代表格という意味です)、ドッケンの日本デビューアルバムです。ドッケンとしてはセカンドアルバムですね。 これもリアルタイムにチェックしてましたが、当時中坊だった私の心にはあまり響かなかったようです。最近、とあるエピソードをきっかけに、このアルバムをチェックしたのですが、いいんですよね~、これが。 さて、そのエピソードです

Whitesnake「Slide It In」(1984)

コージー・パウエルとデヴィッド・カヴァデールの白熱の名演80年代のハードロック界を振り返ると、個人的に忘れられないアーチストがコージー・パウエルです。別名「渡り鳥」とも言われる位、多くのバンドを渡り歩いていたプロフェッショナル・ドラマーですね。 彼のパワフルなドラミングとスティック捌き、とくにシンバルワークはホントかっこよかったですし、かなり自分のプレイも影響を受けました(といってもそれほど私は上手くないドラマーでしたが…)。 ジェフ・ベック・グループ、レインボー、MSGとス