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音楽の杜がおススメするハードロック

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人生の大半を音楽に注いできた「音楽の杜」がおススメするハードロックの名盤集
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Sammy Hagar The Best of All Worlds 2024 Tour

23日に参戦したサミー・ヘイガーのライヴは想像を絶する素晴らしいステージでした。 私の中のサミーは、ヴァン・ヘイレンのサミー・ヘイガーであって、サミー自体に興味はなく、今回参戦の主目的はマイケル・アンソニーだったのですが、実際にステージを目の当たりにすると、「サミー・ヘイガー、いい曲作るなあ」と素直に感じました。 演奏された曲は全21曲、サミーのソロ楽曲は5曲演奏されました。 ちなみにステージが始まる前、会場にBGMが流れますが、そこで⑤「I've Done Everyth

Van Halen「For Unlawful Carnal Knowledge」(1991)

明日、いよいよサミー・ヘイガーのライヴに参戦致します。 正直、サミー・ヘイガーにはあまり興味はなかったし、ヴァン・ヘイレンといえばデイヴ時代のハードロックが好みでした。特にエディはもちろん、ベースのマイケル・アンソニーの驚異的なハイトーン・コーラスが大好きでした。そして今回、そのマイケルが来日公演する!とあって、ついついポチッとしてしまい、アリーナ席をゲット致しました(ちなみに今回の有明アリーナでの公演は、アリーナから4階席まですべてがS席…、なので4階席というリスクもあり

Cheap Trick「Dream Police」(1979)

私の中ではパワーポップの祖といえばバッドフィンガー、ラズベリーズ、そしてその代表格といえばチープトリック、といったところでしょうか。 もともとポップスが大好きだった私は、彼等のポップスがブレンドされたハードロックに直ぐに夢中になり、リアルタイムではないのですが、セカンドアルバム「In Color」をよく聴いてました。そしてもちろん「at Budokan」も。 私が洋楽を聴き始めた頃…、確か「One On One」を発表した頃ですが、もう彼等の人気は衰えはじめていましたが、そ

Free「Free」(1969)

各地で猛威を振るっている台風10号ですが、皆さんお住まいの所は大丈夫でしょうか。 さて、フリーといえば、やはりサードアルバムの「Fire And Water」をベストに挙げられる方が多いと思われます。 私もそうだったのですが、最近(遅ればせながら)このセカンドのブルースロックからハードロックへの端境期的な様式に魅了されておりまして、ひょっとしたらこちらの方が彼等らしいかなとも思ったりしております。 本作は全曲が彼等のオリジナルであり、ポール・ロジャース&アンディ・フレイザー

Tommy Bolin「Private Eyes」(1976)

お盆連休、如何お過ごしでしょうか? 台風は問題なかったでしょうか。 私は昨日から夏季休暇に入り、来週1週間、まるまる休みです。予定はないので音楽三昧といったところでしょうか…。 ということで以前からストックとして聴き漁っていたアルバムから、今日はトミー・ボーリンをチョイス。 トミー・ボーリンについては、以前彼のファーストアルバム「Teaser」に詳しく書かせて頂きましたが、簡単にご紹介しておくと、ハードロックからファンク、ジャズ、フュージョンまで器用にこなす天才ギタリストで

Michael Schenker Group「One Night at Budokan」(1981)

邦題「飛翔伝説 MSG 武道館ライヴ」の方がしっくりくる熱いライヴアルバムです。 日本で先行発売されたもので、当時Michael Schenker Group(以下MSG)が如何に日本でも人気が高かったか、お分かり頂けるかと思います。 音源は1981年8月12日の日本武道館公演でのもの。MSGのセカンド「神話」が9月に発表されてますので、まだMSGはファーストしか発表していない中での日本武道館公演でした。マイケル・シェンカーの人気も相当なものでしたが、恐らくドラムのコージー

Aerosmith「Rocks」(1976)

こんな暑いときだから思いっきり聴きたいエアロスミス。90年代以降のアルバムはすっかりオフの格安コーナーの定番アイテムになりつつありますが、70年代の彼等のアルバムはやっぱりパワーがスゴイ。 あと彼等の音楽からは想像がつきませんが、エアロスミス、相当知的レベルは高いと感じてます。なぜならいまだに彼等は現役バリバリに活動しております。それも殆どメンバーは不変(いろいろありましたが)。80年代の復活劇以降は戦略的にも練られた感がありますね。 ちなみにヴォーカルのスティーヴン・タイ

Jeff Beck 「Truth」 (1968)

暑くなりそうな予感。朝から蝉が激しく泣いております。そんな中、明日、休暇取って平日ゴルフに行ってきます。値段が相当安くなる平日ゴルフはいいですね…。 さて、このジェフ・ベックの作品は、アルバムタイトル通り、ベックの60年代の作品集、つまりファースト、セカンドと、それらに収録されていないシングル曲を含んだもの。こうして改めて聞くと、レッド・ツェッペリン結成に与えた影響は非常に大きいことがよく分かりますね。 よくご存知のように、ベックのデビューシングルのB面は「Beck's

Deep Purple「Whoosh!」(2020)

今月のレココレ8月号は「ポップ史を塗りかえた1984年をふり返る」といった特集で、特に私が洋楽にのめり込んでいた時代のアルバムをレビューしている興味深い記事でした。1984年の洋楽が、「ポップ史を塗りかえた」とは意識しておらず、新たな気付きもありました。 さて、先日ラジオから新曲と称されたハードロックが流れてきました。どこかディープ・パープル風な曲調に、ついつい聞き入ってしまったのですが、この曲が正真正銘、ディープ・パープルの新曲でした。この新曲「Lazy Sod」を収録し

Montrose「Montrose」(1973)

暑い日が続いてますね。 こんな時は爽快なハードロックが聴きたくなってきます。 折しもサミー・ヘイガーの来日公演に備えて、向こう2か月半でサミーの音楽をチェックしたいなあと思っていたので、まずはサミーがヴォーカルを務めていたモントローズを聴いておりました。 モントローズは殆ど聴いたことがなかったのですが、如何にもアメリカンなハードロックである一方、何となくブリティッシュな香りもするところもあったりして、かなり私好みのサウンドでした。 モントローズは、ヴァン・モリソンやエドガ

Van Halen「Van Halen II」(1979)

サミー・ヘイガーのライヴが意外にも当選し、今更ながらサミー時代のヴァン・ヘイレンを聴いてます。でも本音を申せば、ヴァン・ヘイレンはデイヴ時代、特に「Jump」前の野性味あふれるヴァン・ヘイレンが今も大好き。 サミーの来日公演に応募したのも、マイケル・アンソニーのハイトーンコーラスが聴きたかったからなんですが…。 ということで結局今も初期ヴァン・ヘイレンを聴いてしまってます(苦笑)。 時に聴いていたのは彼等のセカンドアルバム。 このアルバム、全10曲、3分前後と楽曲もコンパク

Free「Highway」(1970)

仕事で福岡出張行ってきました~。 この職に就いてから初の福岡出張。以前何度か商用で福岡には行ったことがあるのですが、5,6年振りの福岡は活気がありました。というかインバウンド客がいっぱいいらしてましたね~。 飛行機から見た富士山等々を一番下にアップしておきます。 さて、今回はいぶし銀的なハードロックのフリーです。このバンドをハードロックというジャンルで括るのは多少抵抗があり、ブルースロックという方がフィットするような気がします。 バンドをやっていた方なら音の隙間が気になる

Ozzy Osbourne 「Bark at the Moon」 (1983)

昨日は突風吹き荒れる凄い祝日でしたね。 今日、福岡出張ですが、飛行機が無事に飛んでくれることを祈ってます。 さて、こちらはリアルタイムに聞いていた懐かしの名盤の1枚。オジー・オズボーンが、ランディ・ローズ亡き後に制作された邦題「月に吠える」。 この当時、私は洋楽を熱心に聴きまくっていた頃で、このアルバムからのタイトル・トラックなんかは、サビの分かり易さ…、そして中学生にとっては、このサビが「バカだもん!」に聞こえてしょうがなく、悪友はよくそう言って歌っていた思い出もあり、大

Free「Free Live!」(1971)

ここ数週間はフリーをよく聴いてます。昔、このライヴ盤を聴いたとき、ものすごい物足りなさを感じたものです。当時はディープパープルやZEPを好んで聴いていたので、この音のスカスカな音楽に肩透かしを食らった感じでした。 でも最近、改めてフリーを聴き、この音の空間に非常に緊張感を感じるようになったんです。ジャズのリリシズム、緊張感にも似ているような気がします。 ハードロックはヴォーカルとギターに興味が行きがちですが、ここではベースやドラムもしっかり自己主張しており、4人がとても生き生