「あこがれ」を追って、なりたい自分へ

(↓前回のアイカツ怪文書はこちら)


こんにちは、ゆのまると申します。

今日の私は、いつもよりちょっとだけ前向き。なぜなら、アイカツ第89話を見たからです。

アイカツ第89話「あこがれは永遠に」といえば、アイカツにおける私の最推しアイドル・藤堂ユリカ様のエピソード。実に第20話以来のソロ回となります。

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(顔がいい)

ユリカ様は、握手会で出会ったファンの女の子(ちまきちゃん)からある質問を投げられ、どう答えるか悩みます。

その質問とは、「どうしたら私もユリカ様みたいに強くなれますか?」というもの。

吸血鬼の末裔というキャラ付けで、唯一無二の地位を確立するユリカ様。大好きなブランドのデザイナーさんや古くからのファンは、強さに憧れ、悩んでいた頃のユリカ様も知ったうえで応援してくれていますが、そうでない新規のファンもいます。そんなファンにとっては、ユリカ様は「強くて完全無敵のヴァンパイア」。ちまきちゃんにかつての自分を重ねたユリカ様は、「どうしたら強くなれるか」その質問に答えてあげたいと強く思います。


ロリゴシックの新作ドレスお披露目ライブの直前、フィッティングルームにちまきちゃんを呼んだユリカ様は、縦ロールをほどき、黒縁眼鏡をかけた「普段の姿」で現れ、「強くなれた理由」を語るのです。

大好きなロリゴシックのドレスでアイカツしたい!って気持ちがあったから
もしも今とは違う自分になりたいなら、まずは少しだけ自分を変えてみるの

最初から強かったわけじゃない。むしろ、周りの子と比べては自信をなくしてばかりだった。だけど、大好きなロリゴシックのドレスがあったから。それにふさわしいアイドルになりたいと思ったから。それが、「ユリカ様」を作り上げた原動力でした。

人は急には変われない。でも、たとえば10分早起きしてみたり、勇気を出して大きな声でおはようって言ってみたり、かわいいお洋服を着てみたり。そんな小さな一歩を積み重ねていけば、きっといつか、憧れていた自分に会えるから。

ユリカ様が語るセリフ、そしてそれを前髪に隠れた目をキラキラさせて聞くちまきちゃんの構図に、とても胸が熱くなりました(そして続く「永遠の灯」のライブシーンで完全に語彙力を失ったオタクになりました)。

(ロリゴシックの曲調が好きすぎる)

***

憧れは、パワー。特に女の子をメインターゲットにした作品で、よく語られるテーマです。

あくまでざっくり分けるとですが、少年向けコンテンツでは「海賊王になる」とか「天下一武道会で優勝する」といったふうに、地位やタイトルを目指すものが多いかと思います。

一方、少女向けコンテンツの大きなテーマの一つは「憧れ」。憧れとは、特定の人物なこともあるし、お花とかスタァといった無機物なこともあります。

「憧れ」を、キャラクターがどう定義して、どんなふうに目指していくのか。その姿に我々視聴者も共感し、「〇〇ちゃんみたいに頑張ろう」と勇気をもらうわけです。


いつでもあこがれが 最初の道しるべ

これはアイカツにおける名曲中の名曲、「SHINING LINE*」のフレーズです。OPがこれに変わったおかげで、開幕涙腺が緩みます。

憧れは、なりたい自分への第一歩。そしてなりたい自分があれば、どこまでだって行ける。私はそう信じています。

そのためにはまず、「どうせ自分なんか」と立ち止まる自分とサヨナラしないといけないし、「頑張ったって無駄」「身の程を知れば」と野次を投げてくる外野とも戦わないといけません。

いつかどこかで諦める時が来るのかも。もしかしたら、進んでも何も得られない道だったのかも。それでも、確かにそれに憧れたならば、その輝きの方へ、たとえ一歩でも二歩でも近付きたい。少しでも「なりたい自分」になるために。

こんな真っ直ぐなメッセージを、ずどんと叩きつけてくる。これがアイカツ。なんてすごいコンテンツなんでしょう。もっと小さい頃に出会っていたら、全然違う考え方になっていたかもしれません。でも今からでも遅くない。何かに憧れるのに、もう遅いなんてことはないはずですから。


毎日せっせと見ているアイカツも、もう89話。次の世代へのバトンタッチも見えてきました。これからどんなメッセージを叩き込んでくるのか、どんなライブを見せてくれるのか。心の中の幼女を降臨させて、今後も存分に楽しみたいと思います。アイカツはいいぞ。


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