好きなものだけ、それで充分

こんばんは、ゆのまると申します。

毎日を穏やかに過ごす。そのために、最近気を付けていることがあります。

それは、「トレンドやおすすめの類を見ない」ことです。

SNSや動画配信サービスやその他いろいろなところに、「あなたへのおすすめ」が溢れています。このnoteさんでも、なんだかたくさんの記事が表示されるようになってしまいましたよね。

それらは眺めることは、「面白いものを知りたい」という好奇心を刺激し時間をつぶすのにはもってこいなのですが、私にとっては必ずしも良い存在ではありませんでした。

そもそも探そうとしなければ、知ることもなかった炎上騒動や話題の動画。そしてそれにまつわる多くの人々の忌憚ない意見を目にすることには、強い中毒性があり何時間もスマホに夢中になっていました。そしてあっさり影響を受けて、思考や言葉まで染まりそうになって……。

そんな私を見かねて、夫は以前から何度も警告してくれていたのです。「そんなくだらないものを見る暇があったら、もっと遊びなさい」と。しかし、何回やめようと思っても、「あなたへのおすすめ」をクリックする手を止めることができず。そうして大量の情報にへろへろになるのを、何度も何度も繰り返してきました。

けれどもここ数日は、強い意志で「トレンド断ち」をしています。

ネット上で目にするのは、フォロワーさん、登録しているチャンネル、そしてブルアカの攻略情報のみ。ニュースは新聞でチェックしているので、「ネットで話題の○○」にはとんと疎くなりました。

あれほどネット中毒だったのに、離れることができた理由。それは、いくらアナリティクスに基づいて提供されるおすすめ情報を摂取し続けても、何の実りもないと実感したからです。

少し前までは、垂れ流されるネット上のコンテンツを知っていないと時代に置いて行かれるような、損をしている気分だったのですが、なんというか、どうでもよくなったんですよね。顔の見えない誰かが発言した内容に心乱されるくらいなら、効率のいい編成部隊を考えたり、部屋の隅に鎮座した積読に手を付ける方がよっぽど有意義。やっと、身をもってそれがわかったのです。

自分で選んだ情報ばかりでは、視野は狭くなるばかり。それは確かです。しかし、大量に流れてくるおすすめがカチッとハマった経験は、私にはほとんどありません。なので、noteさんで表示されるおすすめ記事もほとんど読みませんし、いつも見ているのは「フォロー中」のタブばかり。興味がないと思っていた分野だけど、触れてみたら意外と面白かった。そんな偶然の出会いは、本屋さんだけで十分です。

時々、「ネット上の情報に振り回されないためにはどうしたらいいか」というお悩みを見かけます。過激な炎上報道だけでなく、一見キラキラして見えるSNSも同じですよね。まばゆいばかりのガチャ報告もそう……。

どんな心持ちになったとしても、結局のところは「見ない」。これに限るんだと思います。そんなことより、自分が好きな、楽しいものに目を向ける。デジタルデトックスは一見難しそうに見えますが、ついスマホに伸びてしまう手を、ゲームや本に向かうようにすればそこまで難しいことではありません。

それによって何かの情報を見落としてしまったとしても、そこまで必要性が高くなかっただけのこと。むしろ、自分が好きなものへのアンテナを高く張っておくためにも、余計なリソースは割くべきではありませんよね。

平穏な生活のため、そして豊かなオタクライフのためにも、口を開けて「おすすめ」を待っているのではなく、心ときめくものは自分で探しに行きたいなと思う今日この頃なのでした。おしまい。