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H30/10/7「福知山成美-京都外大西」試合レポート

どうもこんばんは遊撃です。

今日も京都大会を観戦しました。勝てば近畿大会出場が決定する準決勝。まずは昨日ノーゲームになった第1試合を振り返っていきます。2日に渡る試合を制したのは…

平成30年度秋季京都府大会
準決勝第1試合
福知山成美9-5京都外大西(わかさスタジアム京都)

京都外大西 002 001 020 計5 H11 E3
福知山成美 100 105 11× 計9 H13 E2

京都外大西スタメン
1中 山﨑⑧△
2遊 北川⑥
3二 吉田④△
4三 山下⑤
5一 風間③
6捕 藤井②
7左 加藤⑰
8右 井口⑨
9投 上羽⑩△

福知山成美スタメン
1三 佐藤⑤
2左 人知⑦△
3遊 東原⑥
4捕 原②
5一 井戸③△
6二 岡田④
7投 小橋①△
8中 坂⑧
9右 神内⑨△

(○数字は背番号、△は左打者)
京都外大西の先発は、昨日は2番手で登板した⑩上羽。やはりストレートには力があるが、コントロールに難がある。四球こそ敬遠気味の1個しか出していないが、序盤はスライダーが引っ掛かり、直球でしかカウントを取れず、ボール先行の苦しい投球となった。それでも、ゾーンに投げ込めた分球威で押し込めた。フィールディングのマズさは今日も露呈した。
福知山成美の先発は昨日に続いて①小橋。球速があるわけではないが、コーナーを丁寧に突く制球力が光った。直球はややシュート回転しているが、それを生かして右打者のインコースに投げて詰まらせたり、同じコースにスライダーを投げ込んだりすることも。いずれも制球に自信がなければ投げれないボールだ。無四球(死球は1つ)で完投。打席での雰囲気も良かった。

【試合の振り返り】
1回から両チームともに守備にミスが出る。が、それを得点に繋げたのは福知山成美だった。
1番佐藤が中前安打で出塁したあと、2番人知は投ゴロ。併殺かと思われたが、⑩上羽が二塁へ悪送球。この後、4番原の中前適時打で、福知山成美が1点を先制する。

3回表、京都外大西は1死3塁のチャンスを作り、1番山﨑のレフトへの犠飛で1点を返す。これで2死走者なしとなるが、2番北川、3番吉田の連続二塁打で逆転に成功する。

4回裏、福知山成美は4番原の中越三塁打のあと、5番井戸のセカンドとライトの間に落ちるヒットで同点に追い付く。5回は両校無得点。

5回終了
福知山成美2-2京都外大西

5回が終わった段階では、京都外大西の⑩上羽と福知山成美の①小橋が粘り強く投げており、互角という印象だった。

6回表、京都外大西は3番吉田が中前安打で出塁すると、ワイルドピッチで2塁へ進み、4番山下の中越二塁打で勝ち越しに成功。高めに浮いた甘い球を逃さない、見事なバッティングだった。

その裏、福知山成美は1死後、5番の井戸が右前安打で出塁すると、⑩上羽の牽制悪送球で3塁へ進塁。6番岡田はスクイズを試みるも、これがワイルドピッチ(バントは空振り)となり、同点に追い付く。
岡田は三ゴロに倒れ2死となるが、7番小橋が右中間への二塁打で出塁。続く8番坂には四球を与え、2死1,2塁。京都外大西はここで⑩上羽から⑱東原にスイッチ。

その⑱東原は9番神内に死球を与え2死満塁とし、1番佐藤に走者一掃となる左越3点適時二塁打を浴びた。2番の人知も右翼線に適時二塁打を放つ。この回福知山成美は一気に5点を挙げ、逆転に成功。

7回裏から外大西のマウンドには昨日先発したアンダースローの①田辺が上がった。その田辺はヒットと犠打で1死2塁のピンチを招く。6番岡田の打球はショートへ飛んだが、2塁走者がスタートを切っていた。ショートの北川は三塁へ送球するも、これをサードの山下が後逸。その間に走者が生還し、痛い追加点を与えてしまった。

8回表、京都外大西は反撃に出る。1死から3番吉田、4番山下、5番風間の3連打と6番藤井の犠飛で2点を返す。

しかし直後の8回裏に、福知山成美は1番の佐藤、3番の東原のヒットで2死1,2塁のチャンスを作ると、4番原のレフトの前に落ちるヒットで1点を追加。相手に行きかけた流れを、確実に止めた。

9回表、粘る京都外大西はこの回先頭の8番井口が三塁内野安打で出塁。代打森口は一ゴロとなるが、これを一塁手井戸が二塁へ悪送球。無死1,2塁とチャンスが広がるが、1番の山﨑は二ゴロ(二塁封殺で1死1,3塁)。代打藤村は死球で1死満塁となるも、3番吉田は投ゴロ併殺打で試合終了。

試合終了
福知山成美9-5京都外大西

2日間に渡る熱戦を制したのは福知山成美だった。福知山成美は近畿大会への出場決定。

【投手成績】(△は左腕)
○京都外大西
・上羽 投球回5と2/3 球数82 被安打7
与四球1 与死球0 奪三振1 失点5 自責点4
・△東原 投球回0と1/3 球数10 被安打2
与四球0 与死球1 奪三振0 失点2 自責点2
・田辺 投球回2 球数24 被安打4
与四死球0 奪三振0 失点2 自責点1

○福知山成美
・小橋 投球回9 球数138 被安打11
与四球0 与死球1 奪三振3 失点5 自責点5

【雑感】
守備の面では昨日から修正が見られなかった。試合開始早々、福知山成美のセカンド岡田は昨日から数えて3つ目のエラー。失点には繋がらなかったが、簡単な打球だけに勿体無かった。京都外大西の⑩上羽もゴロの処理で悪送球。牽制でも悪送球をするなど、昨日と同じことの繰り返し。両方とも失点に繋がり、結果的に6回の失点は試合を分けた。

一方で、福知山成美の①小橋は昨日の経験を生かして投げていたように見えた。コントロール重視で打たせて取り、バントやゴロの処理も落ち着いて行い、取れるアウトを確実に取っていた。両校に力の差はそこまで感じなかったが、その辺りの小さな差が、結果的に勝敗を分けたのかもしれない。

打線は相変わらずよく振れていた。両チーム合わせて24本の安打が飛び出した。昨日同様、高めに浮いたボールを逃さずによく捉えていた。特に福知山成美の4番原は、センターフェンス直撃の三塁打を放つなど、今日4安打。パワーを見せつけた。ファーストストライクを振っていく積極性も好結果に繋がったか。

福知山成美は1番の佐藤も4安打。どれもしっかり捉えており、コンタクト能力の高さを見せた。7番の①小橋もヒットは1本のみだったが、左中間方向への捉えた当たりが多かった。打席での雰囲気も良く、さすがのセンス。

京都外大西は3番吉田の打撃が光った。体は大きくなく、バットも1.5握りぐらい短く持っているのだが、センター方向中心に、コンパクトなスイングが出来ていた。9回の1死満塁のチャンスの場面では当てただけの投ゴロ併殺になってしまい、悔しさが残っているはず。その悔しさをバネに、春以降の成長に期待したい。

【まとめ】
秋の段階では、打撃は合格点を与えても良さそうな両チーム。ストロングポイントはどんどん伸ばしていってもらいたい。逆に、守備はこの冬でしっかり鍛えてほしい。成美は近畿大会までに修正できるところは修正をしてから臨んで欲しい。

この試合、京都外大西の6回の⑩上羽→⑱東原の継投はひょっとすると「継投ミス」だったのでは、と感じている。(「継投ミス」について書いている記事もあるので、是非読んでみてください!→コチラ

⑩上羽は確かに捉えられつつあったし、左腕の⑱東原への交替のタイミングとなった9番の神内は左打者だった。しかし、まだ球威は感じられていたし、この回は力みも取れてストライク先行で投げることが出来ていた。9番の神内に対する結果如何で、1番の佐藤に回ったタイミングでどうするか…とした方が「最適解」であったような気がした。これはあくまで私の意見。

京都外大西は明日の3位決定戦に勝利すれば、近畿大会への出場権を獲得する。上のレベルを知るのと知らないのとでは、冬の練習へのモチベーションも大きく変わるはずだ。

選抜のためだけでなく、自分達の成長のためにも、明日の一戦は大事に戦って欲しい。

P.S.試合のスコアを添付しておきます。

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