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大人の冬休み日記 20191122

三月の終わりから六月の初めまで、約二ヶ月半、軽〜中度のうつと不安神経症で休職をした。
復職後は投薬治療をしつつ、仕事を再開したのだけど、結果から言うと復職には失敗してしまった。だいたい週単位で好調と不調の波を繰り返すので、8月末の時点で残っていた有給休暇も全て使い果たしてしまった。
今、振り返ると、前回は二か月ぐらい休めば大丈夫と最初から何となく期限を決めていたこと、仕事が嫌でうつになったわけではないので、働き初めたいという欲求もあり、働くことに関しては前向きだった。しかし、部屋も片付かず、自炊もほとんどできず、日常生活がぐちゃぐちゃなまま。

結果的にまた「できないこと探し」が始まり、今度はそれを仕事の中でやり始めてしまった。
大好きな作家の津村記久子さんの『この世にたやすい仕事はない』の中に、主人公が仕事を斡旋してくれる人から「あなたは今仕事と愛憎関係にある」というようなことを指摘される場面がある。まさにそのような状態になってしまい、このままでは今やっている仕事が嫌になってしまうかもしれないと思った。その瞬間に、何とか踏ん張ろうとしていた気持ちがボキッと折れてしまった。
年齢的にもポジション的にもそれなりに責任あることを任されたり、進行管理をしていくのだが、正直ボロボロの状態になってしまい、浅い呼吸で仕事をし、それでもやらなければとどうにかこなしていた。一番状態が悪い時は部屋から一歩も出れない。ベランダに出たら衝動的に飛び降りるんじゃないかとか、ホームに吸い込まれそうになる想像とか、車の前に飛び出しそうな想像が止まらなくなる。
「もう限界だ」と心が折れた瞬間に「もう一度休もう」と思った。
会社で一番信頼していて、相談していた人が総務部長をやっているので、その後の話は早く再び休職が決まった。私が勤めている会社は一つの病気で最長一年半休職できる。その間は、傷病手当が社会保険から支給されるので、少し節約を心がければ日常生活は送れる。実際に休職→復職を二回繰り返して戻ってきた人もいるし、安心できる会社だなと思うし、辞めるつもりもない。辞めないためにも、今度こそしっかり治そうと思った。
そんなにはない貯金を切り崩したりもしつつ、再び休みに入ったのは、9月の最後の週だった。
なので「冬休み」と言いつつ「秋休み」からスタートしている。

今回は終わりの期限は決まっていなくて、自分の中での終了の目安としては「日常生活を取り戻せたら」と思っている。一年とか休むつもりはないけど、とりあえず終わりは心と身体任せにしようと思っている。

こうして、当時のことを書いていると、記憶はうっすらしたものになってちるのに喉か押しつぶされるような感覚の「ヒステリー球」の症状が出てきたので、ゴールにはまだもう少しかかりそう。

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