【会場】東京流通センター 第一展示場 【日時】12:00〜17:00 【サークル名】どこにだっていけない 【サークルスペース】エ-33 【Webカタログ】https://c.bunfree.net/c/tokyo31/1/%E3%82%A8/33 ■新刊サンプル 『PM5:45』(A6/32p/200円)のうちの一編です。 「しゅうまつの海」(一部抜粋) アキは俯いたままゆっくりとリモコ
【会場・日時】東京流通センター第二展示場 11時~17時 【サークル名】愛の極点 【サークルスペース】B-17 『二人の箱庭』A5・20p(本文18P)・200円 ・「二人の箱庭」…白痴じみた青年と、青年を愛しながらも傷つけることを望む姉の薄暗い話。 ・「先生の白い嘘」…先生に「悪いこと」を教えてもらう女の子の話。 どちらも「不道徳な片思い」をテーマにしています。 以下本文のサンプルです。 『二人の箱庭』 「ねえ、明彦」 ほっそりとした頬のラインを指で辿りながら低く
電話の先に梓(あずさ)がいる。薄いスマートフォンを隔てた向こう側から、梓が生きている気配が伝わってくる。美しく整った唇から漏れ聞こえる躊躇いがちな呼吸音や、耳に心地よい衣擦れや、梓が飼い始めたのだろう猫の、鈴を鳴らすような鳴き声。そんなものが次々と乾きったわたしの中に流れ込んできて、身体の隅から隅まで彼女が沁みわたっていく。 「……会いたいの」 たった一言にすら滲み出る育ちの良さや独特の沈黙の長さは、切ないほどに昔のままだった。わたしは瞼を閉じ、その声に耳を傾けた。雑音混