6月読書記録

今月も元気です。

『私とは何か ー「個人」から「分人」へ』
平野啓一郎

上司に紹介された本。関わる人や身を置く環境によって変わる私たちの在り方一つひとつを「分人」と定義し、人間が分割不可能な「個人」である考え方を抜け出してみようよ、って内容。中学生くらいの頃、「私って多重人格なんじゃないだろうか」なんて考えていた自分にとっては目から鱗な内容だった。
自分が心地いいと思える分人の比率を上げていく、っていうのは頭の片隅に留めておきたいリストの仲間入りです。


『それからはスープのことばかり考えて暮らした』
吉田篤弘

マイブームの吉田篤弘作品、第3弾。何気ない暮らしや街並みの描写の中のほんのりとしたファンタジーが心地いい。食べ物の描写も美味しそう。そして犬のジャンゴにも会えました。


『人新世の「資本論」』
齋藤幸平

私の尊敬する大人たちがこぞって読んでたから手に取って、かなーり前からちまちま読みながらようやく読了。マルクス主義のことは高校の社会の教科書レベルしか知らないので研究の進展に関しては「そういう解釈もあるのね~」くらいで読んでしまったけど、環境と経済成長の関係性とか、SDGsは幻想だごまかしだみたいな話は納得だし合意。私たちの小さなアクションが社会をいい方向に向かわせる、というメッセージには勇気をもらいつつも現状の資本主義システムの大きさ・強固さに諦めたい気持ちにもなってしまった。


久々に図書館に行って本を借りてみました。期限までに読み切りたい。
中目黒でふらっと入った古本屋さんが希少本揃いですごかった。まだ本に万単位は使えませぬ。。


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