ベルリンのB&Bが衝撃的だった話
初めてのヨーロッパ、初めての一人旅にしてちょっとチャレンジし過ぎだったかなと思ったひとつの要因は、宿泊です。
貧乏旅行では3週間もホテルに泊まることは考えられず、友人がよく使っているというAirbnbで宿泊先を決めました。それについては以前も書きましたね。
ベルリンでの宿泊先はとてもいい場所にありました。と言っても到着して初めて気がついたのですが、ベルリンの壁の跡地の公園のすぐ近くだったのです。
ベルリンの壁は何箇所か残っているようですが、その中でも私の宿の近くはそれほど観光客が多くなく、のどかな公園でした。
公園の中には記念碑や小さな礼拝堂もあり、またその周りには資料館なども多くありました。
ドイツ到着の翌日、20㎏のスーツケースを引きずって初めてのトラムに乗り、google Mapとにらめっこをしながらアパートに到着。まず1階でブザーを押し、、、でも開けてもらったことに気がつかず入れず。(あちらアパートのシステムに慣れるのに数日かかりました。)
「開けたんだけど変ね〜」と言いながら出迎えてくれたのは家主ではなく家政婦さん。
なんと家主は留守で、10日間の私の滞在中、家主が来ることはないと!
「じゃあ私一人?」と聞くとそうだとのこと。そして彼女は私の部屋を案内してくれて、ゴミ袋やタオルのある場所、チェックアウト時の鍵を置く場所を教えてくれて、帰って行きました。
とりあえず宿に到着できてほっとしたのと、家主に会えない不安でぼーっとしていると玄関から誰かが入ってきました!私だけじゃなんか!?
入ってきたのはイケメン。
「ハロー、、私は今ここにチェックインして。。」私は完全に、テンパってる不審なアジア人。
でも彼はとても優しく自己紹介してくれました。話を聞くと彼はドイツ人のバンドマンで、ベルリンでCDジャケットの写真を撮るためにここに泊まっているとのこと。彼の部屋はリビングを挟んで向こう。
なるほどー。超カタコト英語で、私が日本から来たことや、観光できたことなどを少しお話をして、じゃあバイバイ!と部屋に篭ったものの、ひとつ屋根の下に男性がいるのか〜私の部屋はシャワールームが付いてるから安心と思ったけど、私の部屋にもシャワールームにも鍵はない。。などちょっと不安。
でも彼(ヨハンと言ってた)はいい人そうだったし、とても礼儀正しかったので大丈夫でしょう♪と思うしかなかったわけです。
まぁ、その日はその後もとてつもなくいろんなことが起こり、ヘトヘトになって部屋に戻れたのは0時過ぎ。
(もっと早く家の前には付いていたんだけれど、鍵が開けられなくて20分くらい格闘していたのでした。。)
シャワーを浴びてばたんきゅー。。。
その後夜中に物音と人の声がしたので、ヨハンが帰ってきたのかなと思いながらも夢の中。
朝、寝ぼけ眼でお茶でも飲もうかとリビングに行ったら、リビングのソファーから見知らぬ金髪のイケメンが出てきたではありませんか!!!
「ハロー」とかなんとか言われましたが、あまりにびっくりして、とりあえず部屋に退散。
勇気を持ってリビングに戻ると、金髪のお兄さんも起き出してきて、紳士に自己紹介をしてくれて、握手を求められました。
「えーっと、ハンスのバンドメンバー!?」正解とのこと。
「えーっと、何人?あれ?みんなここに泊まってるの??」メンバーは全部で5人で、皆んなここに泊まっていると!!
びっくりし過ぎました!流石にそれを知ってたら眠れなかったかも!!
その夜からは20㎏のスーツケースを扉の前において、もちろんパスポートは首に下げたまま寝ることになりました。
どうやらバンドの5人組はすぐチェックアウトしたようでしたが、その後も入れ替わり立ち替わりいろんな人が泊まりに来て、しかも皆んな複数人でした。
幸い私の部屋はトイレもシャワーも付いていたので、他の人とはあまり顔を合わせることもなく、あまり不便も感じず過ごすことができました。きっと他の宿泊客と交流することも楽しみのひとつなのでしょうが、私にはハードルが高過ぎた!
英語もろくに出来ない私にすれば、たまにリビング会う人と挨拶をしたり、2・3日に一回来てくれる家政婦さん(彼女はとても親切で、私が出かける場所について教えてくれたりしまいした。ハンブルクに行くと言った時には、とても天候が悪いから気をつけて!とかハンブルクの劇場が素晴らしいとかたっくさんお話ししてくれました)と、通じているのかわからないおしゃべりをするだけでも充分満足なコミュニケーションでした。
あー思い出しただけでもヒヤヒヤするなぁ!!
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