見出し画像

「日本の美人50年」感想文

はじめに

ミス日本協会が出版している「日本の美人50年」
ミス日本との出会いはこの本からでした。
古本屋さんでたまたま出会った1冊。引き寄せられるように手に取ったのです。
そんな運命の本の感想文です。

自分の軸を持った「美しさ」

「日本らしい美しさ」「心の美しさ」
この二つの言葉がこの本にはたくさん書かれていた。日本らしい美しさとはなんだろう、着物を着ていること?控えめなこと?また、心の美しさとは。人に優しいことであろうか。ともなるとそれがどのように外に現れ美しさとして認識されるのか。ぜひ考えたい内容だと思った。

表紙から裏表紙まで、どこを見ても気品と美しさを感じられた。また、それらは全て「日本らしさ」も感じられた。
まず着目したのは、振袖を着た時の姿である。無駄なく品のある動きが感じられた。私は日本舞踊を習い、最近古武術に少し触れている。どちらも日本の伝統的なものだが、共通して言えることは、気持ちと動きは繋がっているということだ。例えば、相手に届ける意識を持つだけで力が伝わりやすくなる。また、相手への敵意がないことを示すために手に持っているものは右に置くようにしたり、振袖の袖は相手にかからない為にも座る時に後ろに少し払うようにする。こうしたちょっとした動作ひとつひとつに意味がある。相手への気持ち、目的を考えて行動することが「心の美しさ」になるのだと思う。そしてそれが「日本の美しさ」だと思った。しいてはミス日本の掲げている「行動の美」に当たると考
えた。
本の中で、風潮に流されすぎない、強く明るい、自分らしい美しさを持つ、ストイックな女性を美しいと感じる、と書かれていた。時代に流されすぎず自分の芯のある美しさ…と聞くと、高校時代に研究した、阪急電鉄を引き宝塚歌劇などを作り、日本で初めて沿線開発を行った小林一三氏の理念を思い出した。
彼は目先の利だけで物事を考えることはせず、常に先を見据え他人のことを考えて行動していた。それが顕著に現れているのが宝塚歌劇の経営である。
戦前戦後の男尊女卑があった時代も、目先の利に囚われず「清く正しく美しく、そして朗らかに」を貫き、これを軸に美しい舞台を作り上げた。当時栄えていた劇団は廃れたが、宝塚歌劇は 110 年を迎える今でも人気を誇り、宝塚歌劇の団員は美しさの象徴である。現代、控えめな女性を嫌厭することもあるが、宝塚の演目では時にそのような女性を美しく描くこともある。様々な美しさを表現しているのだ。

近年、メディアが発達し、様々な情報が入ってくる。痩せれば痩せるほど、二重であれば美しいなど極端な美を定義するような発信もあったりする。そんな中、自分の美しさを持ち、ストイックに明るく努力し続ける姿がどの時代も美しく感じるのではないだろうか。
今回この本から、「美しさ」とは何か考えさせてもらえた。今後、今回考え感じたことを
元に、自分の軸を持って行動していきたいと思った。

おわりに

ミス日本のファイナリスト向けに勉強会が開催されます。先生方から沢山学ばせて頂き、ミス日本の掲げる三つの美「外見の美・内面の美・行動の美」を身につけていきたいです。日本らしい美しい女性になれるよう、1月のファイナルに向けて精進していきます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?