インサイトに腹が立っても、自分を褒めよう
哲学講座の課題図書2冊目。
子どもである翔太と喋れる猫のインサイトの対話。
読み始めて、すんなり入ってきて納得する部分では、ルパン三世のマモーの映画を思い出す。
間で行った勉強会で課題図書の話しているうちに、フルダイブするSAO(ソードアートオンライン)とか、名探偵コナンのベイカーストリートの亡霊を思い出したり。
さらに読み進めると、インサイトに腹が立ってきて読むのが苦痛になる。
それでも読み進められたのは「課題図書」だったから。強制力ないと、読むのをやめていたと思う一冊。
読んだ先に、死とは?生きることは?という話が出てきて、「生きる意味」を自分につけてしまう無意味さに激しく共感。
中学生の頃から、「死」は消えることであったし、「生きる」は死ぬまで自分であることだった。
周りで起こる事象に絶望しても、それでも生きているのは、自分自身に失望しないため。
時限的な生き物であることに、ホッとしながら、ただ、この世界に留まっているにすぎない。
どうせ時間を過ごすなら、自分で選び、自分を生きたい。どんな家に生まれていようとも。
だからこそわたしは、保護者向けに「主体性を育むには」という講座をしたり、
本人向けに「主役力を上げる」講座を作っているのだ。
本を読みながら、自分の美学に沿ってしか生きていたくない、と中学生から思い続けている自分の頑固さを、振り返っていた。
誰にでも勧める本ではないかもしれないが、哲学講座と近内悠太さんに感謝。
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