一年前のこと

随分前に下書きに溜めていたものを放出します。彼との後日談はまたいずれ。

 「もしかして私たち同じ母親?笑」
毒親持ちという共通点で仲良くなった。同じ学科、同じサークル、同じバイト。どんどん一緒にいる時間が増えて、いろいろな話をした。話すたび新たな共通点に喜んで、私は生まれて初めて「これが恋なのかな」と思った。

 でも、共通点を知るのと同じくらい違うところも目につくようになった。同じ「毒親持ち」でもやっぱり差はあって。免許を取得して親を連れていろんなところに車を走らせているという話。
「今日はこの後家族で焼肉食べに行くんだ〜。」
そんな些細な言葉がトリガーで私は鬱に入ってしまった。

多分これからも普通に友達として関わっていくだろうとは思う。大学の中で今の所一番話しやすい相手ではあるし、色々接点もあるし。重なっていく苦しさはとても身勝手なものだと自覚はあるし、ちゃんと隠しているつもり。これからもちゃんと隠すつもり。次の出会いは自分と真逆の人がいいな。私も相手も「全然似てるところないね」って笑い合える関係のほうが多分ずっとずっと楽だから。 
            2023年9月30日


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