あと何回、
これまで何度、もう無理だと思っただろう。
分かってくれないはずなのに、本音をぽろっと落としてしまう。もちろん受け止めてもらえるわけもなくて、そこまで言わなくてもいいのにと思えるほどの非難と叱責がぶつけられたりする。
苦しむのは当然だと言われているような気がして、この先どれほど頑張ればいいのか分からなくなって、あぁもういいや、と全部を投げ出しそうになる。
あと何回、否定されたらいいんだろう。
あと何回、涙を飲み込んだらいいんだろう。
あと何回、吐き気がするほど泣いたらいいんだろう。
あと何回、眠れない夜を過ごせばいいんだろう。
あと何回、頑張れない日をやり過ごせばいいんだろう。
あと何回、作った笑顔で「大丈夫」と言えばいいんだろう。
残り回数がカウントされているなら、それはどこまで減っているんだろう。誰か教えてくれたりはしないのだろうか。頭痛がするほど涙を流す度にそう思う。思ったところでどうしようもないのに。
それでも思ってしまうのだ。あと何回、と。
それでも願ってしまうのだ。もう楽にしてくれませんか、と。
あと何回、
あと何回、
あと何回、
早く開放してもらえませんか。
もう許してもらえませんか。
大それたものは望まないから、ただ静かに眠らせてもらえませんか。
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