拝啓、過去の私へ。

未来に宛てた手紙は沢山あるけれど、過去に宛てた手紙はあまり見ないことに気づきました。
今の私から過去の私へ手紙を書いてみることにします。伝えたいことが山ほどある、一番辛かった頃の私へ。


こんばんは。
今日はどんな一日でしたか。相変わらずでしたか。
きっと信じられないだろうけれど、今すぐ信じなくていいけれど、5年後の未来から手紙を書いています。信じなくていいよ。今のあなたは周りの人すら信じられないだろうから。
辛いよね。苦しいよね。どうして起きられないのかも、どうして眠れないのかも、どうして訳も分からず死にたくなるのかも分からないで。生きることすら辛くて辛くて堪らないのに、「頑張れ」なんて言われてもどうやって頑張ったらいいか分からないよね。ただ息をしているだけでこれ以上ないくらいに頑張ってるのに。

あのね、未来の私から少しだけ伝えたいことがあるんだ。今のあなたはすごく消えたいだろうし生きていたくないだろうけれど、生きていることを申し訳なく思っているかもしれないけれど。
でもね、生きていてくれてありがとう。あなたが生きてくれたおかげで、私はこうして生きていられるんだよ。あなたが追い続けてきた夢に向かって歩いているよ。
あなたが聞いたら笑うかな。大人になった私のこと。今のあなたの周りにいる大人みたいだったら、きっと怒られてるだろうなあ。
あなたから見て、今の私はどんな人なんだろう。考えに考えて言葉を選ぶ癖はついたと思うけれど、ちゃんと上手くできていますか。

5年が経って、私は随分変わったよ。あなたが抱えている“消えたい”は今も顔を出してくるけど、それ以上に叶えたい夢を見つけたよ。一生離したくないと思える親友に出会って、沢山の人に支えられて、何度も絶望したけれど幸せになろうとしているから。
あなたは間違ってないよ。何も間違ってない。それが今の私の夢に繋がっているから、どうか自分が悪いのだと思わないでね。大丈夫だからね。

それじゃあ、このあたりで終わりにしようかな。またどこかで。今度手紙を書くのは夢を叶えた時にしようかな。

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