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いつか迎える死のための(18)-薔薇のモイストポプリの作り方-

4月19日(日)快晴。気温も高く、お昼には20度を超えた。風もほとんどなく気持ちの良い日曜だ。こういう日は外出している人も多くなるので、家から出ないことにする。午前中は洗濯と掃除を。リビングに飾っていた薔薇が少し萎れてきたので、花びらをとって軽く干しておく。のんびりお昼を食べた後に、モイストポプリを作ることにする。

モイストポプリは、完全乾燥をしないで作る室内香の一種。塩で保存して熟成させるので、その塩をバスソルトに使うこともできる。

薔薇のモイストポプリの作り方
材料:薔薇の花びら。今日はリビングで飾っていた大きめのバラ2本分。
   塩。岩塩と粗塩を両方使うのが好き。今回はザルツブルグのピンク岩塩と伯方の塩。
   香りをブレンドさせるためのドライラベンダー。フランスで買ってきたもの。無くてもいいし、アロマオイルを使うこともあるらしい。

1)薔薇の花びらを重ならないように網の上などに広げておく。風通しのよい日陰で1、2時間軽く干す。干しすぎると色味が悪くなるので、少し水分が残っている程度で構わない。

2)きれいに洗った容器をアルコールなどで消毒する。塩を底に敷き詰めて、その上に花びらを置いていく。塩に押されて沈んでいくので、花びらは多めに。その上にまた塩を重ねる。塩と花びらの間にラベンダーを振り入れる。

3)一番上が塩になるように調整して蓋をする。冷暗所で2週間程度熟成させたら完成。そのあとで混ぜ合わせれば花びらも細かくなり、満遍なく同じ香りになる。

4)バスソルトに使用する場合は、ティーパックや晒の布袋などに入れて使う。

5)香りが弱くなったと思ったら、ドライラベンダーやオイルを足すことも可能。

モイストポプリは部屋全体が香るほどの強さがないので、リラックスタイムに蓋を開けて使ったり、寝室の枕元に夜の間だけ使うなど、穏やかな香りを楽しめる。薔薇の季節だけでなく、金木犀など他の香りの強い花でも作れる。見た目もきれいなので、作るだけでなく飾る楽しみもあって楽しい。

今回はジャムとピクルスが入っていたガラス瓶のリメイクと、パリ・ヴァンヴの蚤の市で買ってきたアンティークガラスの蓋付き容器を使って。

ポプリを作っているとふんわりとした穏やかな香りに包まれ、それだけで少し心が安らいでくる。閉塞感のある日常に少しこうしたエッセンスを加えながら、この時期を乗り越えて行きたい。

薔薇の優雅さ、ラベンダーの優しさ。

アンティークグラスの光。

窓の外は澄んだ青空。

日本の感染者数 10,495名。死者 229名。

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