編集者によって違った、2つのこと

私はジャンプで賞を頂いたことで、初めて編集者さんがついてくれました。

その後マガジンの方でも賞を頂き、そちらでも同様に編集者さんがつき、

現在はその方と打ち合わせを進めています。

マガジンで賞を頂くまでは、約4年間はジャンプの編集者さんと打ち合わせを

していたのですが会社が違うからか、打ち合わせの進め方や漫画の作り方

色々と違いがありました。

大きく分けると主に2つ(個人的感想)

まず1つ、キャラと企画です。

ジャンプはキャラを徹底的に見ます。

他が良くても、キャラがダメならまずボツです。

主人公のキャラを何度も作り直し、それを中心に作品を作っていくという

形です。

マガジンでも当然、キャラは重要視していますが、ジャンプに比べると

キャラより企画を先行しているイメージがあります。

つまり、斬新な設定や読者を惹きつけるエロ・グロですね。

事実、マガジンにはデスゲーム系多いですし。

とはいえ、キャラがてんでダメではボツですが。

そして2つ目は、丁寧感(造語です)

ジャンプで打ち合わせしていた時は、一切コピーなぞ取られませんでした。

ノートに描いて見せ、その場で編集者さんが見て感想を言う。

コピー取るのは、作画さんに渡すときぐらいでした。

一方マガジンは、必ずコピーを取ります。

1度編集者さんにネームを渡しそれをコピー、それを見ながら打ち合わせを

するという感じです。

訳を聞いた事があったのですが、「コピーじゃないと書き込めないから」

とのこと。

・・・確かにマガジンの方は、結構丁寧に感想やアドバイスを書き込んだり

してもらってますね。

ジャンプは口頭でバーっと言われていたので、録音してましたし。

あと、マガジンは打ち合わせ入る前に雑談入れて、心ほぐそうとしてくれます。

まあ、こっちとしてはそれどころじゃないんですが、気持ちは有り難いです。

対し、ネームを見て速攻をかまし、バシバシ進めるのがジャンプ。

そもそも読むのが早すぎて怖い。言うこともストレートですからね。

あえて分けて言うなら、マガジンは丁寧に優しく

ジャンプは効率的に厳しく、ですかね。

以上2つが、個人的に感じた違いです。

どっちがいいという訳じゃなく、私もジャンプのスパルタがあったから

描き続けられましたし、マガジンの丁寧感があるから基礎的なことも

改めて教えてもらっています。

雑誌によって編集者さんは違ってくると思うので、

自分に合う場所を見つけようというお話でした。



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