Lacuna Coil-Karmacode

こんばんは。更新遅くなってますが、マイペースに続けていきます。

本日は洋楽です。

さて、ご紹介したいのはLacuna Coilというイタリアのバンドになります。

イタリアの音楽って、案外国内に入ってきていないイメージ。あるのかもしれませんが、結構コアなものばっかりなのでしょうか。ゴリゴリのシンフォニックメタルやゴシックメタルは思い当たる節がありますが、それなりにメジャーに受けそう(良くも悪くもではありますが)なのは少ないように感じます。

そんな中、当バンドはゴシックメタルやシンフォニックメタルの雰囲気、イタリア独自のものなのかはわかりませんが民族音楽的要素、さらにアメリカを発端とするKorn系列のラップメタル、ニューメタル勢の音楽性を上手く融合したなかなか面白いバンドです。

ボーカルは男性と女性のツインボーカル。男性ボーカルは少々癖が強く、好き嫌いがあるかと思います。個人的にはそれほど好みではないです。女性ボーカルは適度なゴシック感と「今風」なニューメタルの色合いを纏った、どこか色気のある歌声です。Evanescenceあたりと曲調は近いですが、音像としてはより重く、特にベースラインやギターリフがKornに寄りつつ、女性ボーカルはあそこまでゴシック感が強くないと言った風合いです。ありそうでない、独特なバンドだと思っています。

取り上げるアルバムはKarmacodeにしました。新しいアルバムになればなるほどキャッチーさが増していく感があるバンドなんですが、ちょうどいい塩梅なのはこのアルバムかと。

当アルバムの一番の特徴は、ギターリフだと思っています。なんというか、うっわこれすっご、ってなるような必殺リフの目白押しというわけではないのですが、聴きこんでみると全曲大変いいリフをお持ちでいらっしゃる。ゴリゴリのKorn直系打楽器みたいなベースに隠れがちな感もありますが、いい仕事してます。

印象的なリフと、上述した民族音楽的要素の組み合わせで、とんでもない中毒性を持ったイントロを持つキラーチューン「Our Truth」。
この一曲だけでも当アルバムは買いかと思います。たとえニューメタルやゴシックメタルに飽きたとしても、聴き返したくなる曲です。もはや呪術じゃないかと思われるようなイントロには、舌を巻きます。
何かズレてる気もしますが、日本的?な雰囲気のあるMVも必見です。

全体的に暗く、重い音像を持っていますが、どす黒い演奏からのサビが結構キャッチーだったり、意外なほどにポップ性のある曲も含まれていたりと、聴いていて暗い気持ちになるアルバムでもありません。音楽性の幅広さを感じさせます。飽きがこないというより、飽きが来てもなんだか忘れたころにふと聴きかえしたくなる、そんなアルバムです。いやはや、名盤。

ともかく、「Our Truth」だけでもご一聴ください。なんならイントロだけでもいいです。さ、イタリア産の呪術にかかりましょう。

「Our Truth」

「Closer」

「Within Me」





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