Soundgarden-Superunknown

こんばんは。グランジ、キメます。

本日ご紹介するのは、シアトル四大バンドの一角にしてグランジの先駆者にも数えられる、「Soundgarden」です。

アルバムは個人的なお気に入りという意味でも、名盤という意味でも「Superunknown」にしようと思います。

一言で当バンドを表すとすれば、私は「渋い」だと思っています。
「いぶし銀」というか、どうも渋い。ジワジワとのめり込むタイプの音楽です。

ベースとしてはLed ZeppelinやBlack Sabbathの影響が色濃く、それにグランジ的な陰鬱、時にノイジーでパンキッシュなアプローチを加えたような印象です。重厚なリズム隊が全体を支え、独特なセンスが光るギターリフやちょっとした小技が随所に顔をだし、音域の広い男性ボーカルがそれをぐいぐい引っ張っていきます。
ハイトーンも多いですが、当アルバムではロバートプラント「すぎず」、ボーカルのクリスコーネルの個性が光っていると思います。

上述しましたが、一聴してかっこいい!となるかは人によりけりかと思います。どちらかというと、俗にいう「スルメ」と呼ばれるタイプに分類されるのではないでしょうか。アルバムを聴きこんでいく度に、その渋さに惹きこまれていく…そんなイメージです。

ギターリフのセンス、その独特な、なんとも表現しがたい動きは相当特徴的です。ソロでドカンと印象を叩きつけてくるようなギターではなく、リフや随所での小技で味を効かせてくる仕事人感溢れるギターです。
リズム隊に関しても、基本となる重低音のうねるようなグルーヴ感を維持しつつ、時折ひょっこりと目立つフレーズを残していく…いやあこのさりげなさ、まことに渋い。

ボーカルのクリスコーネルに関しては、まず単純に歌唱力が高い。そしてこれまた特徴的な声音をしていらっしゃいまして、ミディアムバラードではそれに合わせた渋く、若干不気味ささえ感じさせるような声。疾走曲ではパワフルなハイトーンシャウトまで、そつなくこなしていきます。

冒頭曲「Let Me Drown」はイントロのリフから脳天をぶち抜いてくるキラーチューン。とんでもない重低音のうねりにうねるグルーヴとそれに乗っかるクリスのハイトーンボーカルが文句なしにかっこいい。リズム隊のカッチリ感も非常にハマっていて、うねりながらも絞めるところをしっかり締めてくれます。曲後半、クリスのシャウトと共に演奏陣が爆発する場面など、鳥肌ものです。

3曲目に位置するミディアムバラードの「Fell On Black Days」は、渋さと哀愁の塊のような曲。静かに、気だるげに進行していく様は、カフェで流れていても違和感がないのでは?と思わせるほどにスムースでおしゃれ。しかし、それだけではもちろん終わりません。少しずつ盛り上がっていくクリスのボーカルは、曲の中盤でトーンを上げ、渋さを残しつつもジワリと爆発します。
このうねり、哀愁、渋さと、静と動こそ、まさに「Soundgarden」。

かなりお気に入りなバンドだけに、2曲取り上げただけでもだいぶ長くなってしまいました。この辺にしておいて、動画を貼っておきましょうか。

「渋い」「哀愁」「静と動」「うねるグルーヴ」「重低音」…そんな言葉にどこか琴線が触れるのなら、きっと虜になるはず。そんなバンドです。
是非ご一聴ください。

「Fell On Black Days」

「Black Hole Sun」

「My Wave」




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