漫才「本能寺の変」

a「大河ドラマってかっこいいよな」
b「かっこいいな」
a「そのなかでも特にかっこいいと思うのが、本能寺の変が起きてそのことを森欄丸が織田信長に伝えるシーンね。その時の森欄丸の緊迫した演技がかっこいいねん」
b「それは名シーンやね」
a「いつか森欄丸役に抜擢されたときのために練習したいねん」
b「じゃあ、僕の身体に信長下ろすから貴様は伝えに来る森欄丸を演じてみせよ」
a「もう信長入ってるやん!さすがやぁ~」
 「ササッ、上様!大変にございます!」
b「hey boy! you are very very noisy, wath happened? 」
a「何で英語やねん」
b「i was sleeping! OK? are you crazzy?」
a「おい!」
b「はっ!、、、練習は上手くいったみたいやな」
a「上手くいってへぇん!お前、信長下ろすって言ってたのに英語喋ってたで。ほんでクレイジー認定食らったわ」
b「えぇ~ちょっと待ってなぁ~、、、ほんまや!信長と一緒に傲慢な欧米人の霊も下ろしてたわ」
a「なんでそんなことなんねん」
b「ごめん!」
a「誰なんその欧米の方は?」
b「それはちょっと」
 「今度こそちゃんと下ろすから、貴様もちゃんとやらんと殺してしまうぞ、ほととぎす」
a「この時はいけてるんやけどなぁ」
a「ササッ、上様!大変にございます!」
b「どうしたんだい坊や。ロサンゼルスのダウンタウンをTレックスがお散歩してたって顔だなぁ、おおかた三番街のカフェがいつになく美味いエスプレッソを出したってところかな」
a「うぉーい!」
b「はっ!、、、、、練習は上手くいったみたいやな」
a「上手くいってへぇーん!」
b「あれ、デジャプ?」
a「こっちのせりふや」
 「欧米の香りが強く残ってたわ!」
b「えぇ~なんでやろぉ~」
a「誰やねんその欧米人は?」
b「それはちょっと」
a「もう下ろさんでいいから、演じろ!信長を!」
b「それでいいんやったらそうするわ」
a「和の言葉で喋れよ!和ぁのぉ!」
 「ササッ、上様!大変にございます!」
b「夜桜や 枝ぞ燃えぬる 五月雨か、、、いかがなさったか?」
a「和ぁすぎるぅ!情緒ありすぎて意味くみとられへんかったわ恥ずかしい!」 
b「どうせぇちゅうねん?」
a「もう、「どうした?」だけ言うたらええから」
b「わかった!」
a「ササッ、上様!大変にございます!」
b「どうした?」
a「謀反にございます!その旗明智であります!!」
b「どうしたぁ?」
a「そこは「どうした?」ではなぁい!」
b「どうせぇちゅうねん!?」
 「あれ、デジャプ?」
a「こっちのせりふやてぇ」
 「その時々で相応しい反応ってもんがあるやろがい!ちゃとやれぇ!」
 「ササッ、上様!大変にございます!」
b「どうした?」
a「謀反にございます!その旗明智であります!!」
b「しゃれならんしゃれならん、まぢでヤバい、ほんまにキツい、ツイキーツイキー、えっどうしよ、、、とりあえずファンタ持ってきて」
a「うろたえすぎぃー!」
 「ほんで本能寺にファンタ持ってきてねぇわ!」
 「どしっとしといてぇ」
b「ちょっと待って!」
 「今、めっちゃきれいに信長下ろせそう」
 「やってみていい?」
a「好きにしてくれ」
 「ササッ、明智の謀反にございます!」
b「なに!明智め裏切りよったか!」
a「おぉできてるできてる」
 「で、本能寺にはもう火が放たれてるから森欄丸が身体はって時間稼いでる間に信長は切腹すんねん」
 「上様!ここは私に!」
b「すまぬな!任せたぞ欄丸!」
 「まったく、やれやれだぜ」
a「ん?」
b「これじゃ、モーニングにとっておいたバタートーストも黒こげだな。まったくとんだ笑い話だ」
a「欧米人下りてきてるよぉ!」
b「akechi is crazzy! unbelievable!」
a「完全に下りてきてもたぁ」
b「スッ(刀を抜く動作)、スパッ(腹を切る動作)」
 「(自分の腹を見つめた後)キレテナァーイ」
a「いや、欧米人の正体マイクベルナルドかい」



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