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【編集部取材】 コーヒーで地方創生はあり得るのか?(4)豆の栽培からカフェの店頭まで「オールジャパン体制」の可能性。 東京都江東区

2023.10.02

一般社団法人日本スペシャルティコーヒー協会(東京都港区、秋本修治会長)は2023年9月27日~30日の4日間、東京ビッグサイト(東京都江東区)でコーヒーに特化した展示会「SCAJ ワールド スペシャルティコーヒー カンファレンス アンド エキシビション 2023」を開催した。

今年で18回⽬となる同展⽰会には、約30の国・地域から、過去最多となる約300社・500⼩間の出展者が集結。
4日間で、昨年の4万4,052人を大きく上回る6万9,201人が来場した。

会場内では、⽇本各地の個性的なカフェ&ロースターが集まる⼈気のエリア「コーヒービレッジ」を設定、5回⽬となる今年は過去最多の85社が参加。
首都圏をはじめ、北海道から沖縄まで、全国各地からカフェや豆の販売店などが出展、多くの人がスペシャルティーコーヒーで「全国旅行」を楽しんだ。

今回の【編集部取材】では、2018年5月の【編集部取材】コーヒーで「地方創生」はあり得るのか?その鍵は、あえて世界を意識しない「独自進化」。岡山県岡山市、2019年5月の【編集部取材】目指すは茨城産コーヒー「イバラキ・ゲイシャ」?「常磐線文化」をも変える、サザコーヒーの挑戦。 茨城県ひたちなか市、2019年9月の【編集部取材】コーヒーで「地方創生」はあり得るのか?(2)「まちの小さなカフェ」「宿泊施設」「水」が開く地方の未来 東京都江東区【編集部取材】 コーヒーで地方創生はあり得るのか?(3)ホテルは、マイクロロースターからの提案を待っている。 東京都江東区に続き、「まちおこし」「地方創生」の視点から同展示会を取材。
国産コーヒー豆の栽培に取り組んでいる事業者や、国産焙煎機を製造する事業者、そして自家焙煎のコーヒーなどを最終消費者に届けるカフェの運営者まで、「オールジャパン体制」の可能性を念頭にヒアリングを実施した。

<目次>
ついに本州まで北上した、コーヒー豆の生産地
国産農産物とのコラボレーションも
国産ゆえの強みに期待したいコーヒー焙煎機
国の研究機関も後押し、水素熱源の大型焙煎機
今年、ホットなコーヒースポットは熊本?
カフェは、空き店舗・古民家活用の鉄板
長い目で見れば、円安は追い風に

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