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しおひガールズ展2019

9月21日から3日間、下北沢の一角にて「しおひガールズ展」が開かれました。3日間足を運ぶ人々は途絶えることなく、2日目には長蛇の列を作っていました。



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展示会を開いたのは、今Twitterを中心にサブカル系の女の子のイラストを発信するイラストレーターのしおひがり(TwitterID:@shiohigari114 )。

"しおひがりという名前は、当時付き合っていた恋人に決めてもらった"
と言いカジュアルさのあるしおひがりさん。

自身をチープアーティストと名乗り、イラストに添えたフッと笑ってしまうような言葉が独特で人気を集め、今回が初の個展となりました。
しおひがりさんの作品は安っぽさを大切にしています。トレンディドラマのような分かりやすい展開の。

描くイラストにはそんな"チープな世界観"が濃縮されています。



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↑「買い物を頼むとアメリカっぽい煽りを入れてくる女」



しおひガールズ展のコンセプトは、しおひがりさんの描く「しおひガールズ」の実写化。
今まで空想の中にいたしおひガールズが少女写真家飯田エリカさんの撮影で現実になりました。
しおひガールズのモデルとなる6名はオーディションで選出し、モデルの募集には応募が殺到しました。結果、勝ち抜いたのはそれぞれSNSや被写体、モデルなどで活躍する涼本奈緒さん、夏海さん、優華さん、景井ひなさん、五味未知子さん、中屋柚香さん。皆しおひがりさんや飯田エリカさんのファンでもあり、しおひガールズになれることに誇りを持って挑みました。


今回の作品はしおひがりさんはもちろん、モデルさんや写真家さんなどのたくさんの想いが詰まったものになりました。



↑反響のあったモデル募集ツイート



モデルさんとは面接をし、人柄を知った上で撮影に臨み、しおひがりさんもモデルさんの印象をもとに言葉を選びました。

写真を元にしたイラストは初ということで、今回は今まであまりなかった背景込みの作品になりました。



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↑「『俺じゃダメなのか』って」



yutoriは繋がりを持ったクリエイターへ、自由な「表現の場」を提供しています。

"好きなことを好きと言う、たったそれだけのことが僕らには足りない"
yutori創業当時に掲げた代表片石の言葉です。





一人で好きなことを好きと言うのは難しい。同じ"好き"を持っている人が集まり、表現できる場所があることで少し"好き"が言いやすくなる気がします。しおひがりさん自身もクリエイティブな活動をしている友達に影響を受けてこの活動を始めたと言います。アートやデザインの学校に通ったわけではなく、独自にイラストを書き始めたと聞いて驚きました。

似たような感性を持つ仲間ははじめから近くにいるとは限りません。自分のやりたいこと、好きなことを突き詰めていけばいくほど同じ好きを持った仲間に出会えてくるのかもしれません。

ここには"好きなことを好きと言える場所"、「表現の場」があります。
集まってくる人はみんな"好き"をかたちにしています。しおひがりさんもその一人です。

しおひガールズ展は安っぽさある世界観としおひがりさんの言葉遊びが詰まった場所でした。


和気あいあいとした声が聞こえてくるぶっぱんコーナー
ファンの似顔絵を描いたり、楽しそうにコミュニケーションをとったり。



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始めはまっさらだったボードも終盤には、ぎっしりとファンの方々からのメッセージが書かれていました。その中には青森や大阪など遠方から見に来てくださった方のメッセージも。

"好き"を上手く表現できている人の周りには、同じ"好き"を持った人が集まります。


"初の個展、自分一人のイラストのためだけに来てくれるか不安もあった、緊張していた"
そんなしおひがりさんでしたが、来てくれたファンの方々にはとてもラフで気軽に接していました。



↑展示会ブースの一角には1人1人の撮影風景を撮ったPVの演出も



今までは、ネタ先行が多い一枚絵
背景を含めたイラストは普段多くは描いていなかった

"試行錯誤しながらも何か手応えを感じた"
最後にそうおっしゃっていたしおひがりさん。この展示で一つ新しい挑戦をし、今後しおひがりさんのイラストの視野がもっと広がって行くようにも見えました。

素朴な色使い、ミステリアスな女の子のイラスト、切ないのに笑ってしまう言葉。
バランスの整わない作品にはどこか惹きつけられてしまう魅力があります。


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↑「グイグイ来られたからなんか冷めちゃった」



ただ可愛いだけじゃない
しおひがりさんの目線で描く女の子は、どこか違う角度から物事を見ています。フッと笑えてグサッと突き刺さるような言葉は、サブカル女子のやり場の無い心の中を代弁してくれているようにも感じます。もしかしたらそんな女の子たちの味方になっているのかもしれません。

多くは語らないそのイラスト。はじめ見ただけではその言葉の意味、理由は深くは分からない。でもその言葉に共感した時、ものすごく愛着の湧くものになります。


チープな世界観
しおひがりさんのチープな世界観には数えきれないほどの想いが込められています。その想いは調べても見つけきれないけれど、ある程度ミステリアスなこのチープさが居心地がいい理由なのかもしれません。


サブカル系女子の味方しおひガールズを生み出すしおひがりさん。その正体はまだまだ謎が多そうですが、今後どんな活躍を見せてくれるかも注目です。

しおひがりさんはじめ、足を運んでいただいた皆様ありがとうございました。





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ここから数ヶ月経った今着々と活動を広げ、アニメ化した動くしおひガールズも誕生しています。「しおひガールズ ボンゴレビアンコ」TwitterやYouTubeにて是非ご覧ください。




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らいたー:まう
やくわり:フルジョインスタ運用
好きなこと:カメラ

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