見出し画像

たべたび。01:カレーリーフの実ってどんな味なの?

※後日、動画版をyoutubeに上げる予定。


カレーリーフを知っているあなたはきっとカレー好きだ。

カレーリーフはハーブだ。ミカン科の樹で和名ではオオバゲッキツ、ナンヨウザンショウとも呼ばれ、またスリランカではシンハラ語でカラピンチャとも言ったりする。
独特の香りがあり、これがスリランカや南インドなどの料理を作るときに欠かせない要素となる。

カレーリーフと呼ばれているが、香りは別にカレー粉の香りがするわけではない。それにカレーだけにしか使えないわけでもない。ハーブティーにしても飲めるし、粉末にして塩に混ぜ込んだものをいろいろなものに振りかけてみてもいい。

カレーと名前についているからカレーにしか使えない、と思われがちだけれど、実はいろいろ使い道はあるハーブだ。

……だが謝らないといけない。私は不勉強なばかりに、カレーリーフをカレーばかりに結局使ってしまっている!
カレーリーフはやっぱり、カレーに使いやすいよね。


……それはともかく。

カレーリーフはしかし、日本では乾燥したものは手に入るが、生葉となるとなかなか手に入れづらい。乾燥したものでも使えはするが、やはり生葉の香りは格別なのだ。

そういうことで生葉が欲しいのなら自分で育てるのが一番手っ取り早い方法になるのだけれど、だがカレーリーフは暖かい地域の植物なので寒さに弱く、基本的に露地では奄美よりも南の地域でないと育てづらい植物だ。

なので本州で育てるのなら、鉢植えで冬に室内に取り込むスタイルになるのが普通である。

と、カレーリーフがいかなるものかということを書いてみたが、私が書きたいのはそれではない。

というのも、カレーリーフが実を付けたのでそれを食べてみたのだ。

つまりは食レポである。



カレーリーフが実を付けたので


私はカレーリーフを育てている。
つまりそう、私はカレー好きである。

それも無類のカレー好き。外食の選択肢はまず一番目にカレーが挙がる。
次点でラーメンだ。

昨年の夏の終わり頃にカレーリーフが花を咲かせた。白くてかわいらしい花だ。

その花が散り、しばらくすると実を膨らませてくる。

この実がずいぶんと熟するのに時間がかかり、結局収穫したのは秋も深まった頃。


熟して黒く色づいた実

やっと実の色が黒くなった。これが熟した印である。

こうなったら収穫できるので、指でつまんで軽く引っ張ってみると簡単にポロリと採れる。大きさは1センチくらいで、光沢があってつやつやだ。


収穫した実


熟したものだけを収穫してみた。ひとまずは4つ。


つやのある黒い実

鼻を近づけてみると、少しカレーリーフの葉の香りが。

中には種が入っているので、口に実を放り込む前に取り出しておくことにする。

どうしてそんなことをするのかと言えば、カレーリーフの種には毒があるからだ。

万が一飲み込んでしまうのが怖いので、その予防である。


カレーリーフの種


種はこんな感じ。結構大きい。

種を抜いてしまうと、実はほとんどぺちゃんこになってしまった。
君、ほとんどが種だったのね。


食べられる部分


残ったのはこれだけ。食べ終わったブドウの皮みたいだ。

これは皮ごといくしかない。皮を避けようとすれば食べる部分はほぼ無くなってしまう。

しかし、ずいぶんと強いカレーリーフの香りだ。
生葉をつぶすと強い香りが立つのだけれど、それよりも強い香りが漂ってくる。

それに果肉と果汁で付いて、指がべとついている。
結構味は甘いのだろうか?

さて、では食べてみることにしよう。
恐る恐る口に運ぶ。

いただきます!


……


……


ううむ、なんというか。

人を選ぶ味だ。

まず香りは、カレーリーフの濃縮版と言ったところ。
噛めば口内に香りが満ち、鼻で息を吐けば濃ゆい香りがたっぷりと鼻腔内をこすっていく。
まあカレーリーフが嫌いじゃないのなら、これはそんなに気にならない。
……いや、それでも結構強い香りがするのだけれど。

そして味。
ただ、とにかく甘い。
酸っぱさも苦さもなく、ただ甘い。
若干、皮の渋みのようなものがあるくらいか。


いっぱい食べたいかと言われれば

結論、カレーリーフの実の感想。

別にめちゃくちゃ美味しいものでもない。

好きなら、食べたいと思うなら、食べればいい。
私はそのくらいの味だと思う。

葉の代わりに料理へ使ったらどうだろうか。
採れる量が少ないから使いづらいけれども。


カレーリーフを種から栽培をしたいと考えた時には、
採りたての新鮮な種を使った方が発芽率がいいと聞く。

実際私も種を輸入して栽培をしてみようとしたことがあるが、
確かに発芽をしてくれず、一方で新鮮な種を使ったらほとんどで発芽をしてくれた。

ということで、カレーリーフを自家栽培をしているそこの君。

実を付けたなら、種を採るときに実を食べてみるといい。

興味がある人も、実を手に入れる機会があったら口にしてみるといいかもしれない。
これもきっと、経験だね。

ちなみに私は後日、すべての実を食べた。
やっぱりせっかく実ってくれたのだから、ありがたくいただかなくてはね。

……はい。結構きつかったです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?