【ゆのたび。】 13:鹿児島温泉旅⑦ 砂蒸し会館 砂楽 ~今も昔も、人はここに砂に埋まる!~
少し思い出話をしよう。
初めて指宿を訪れた日は夜だった。
指宿駅に降りた私は、目的の施設が駅から結構離れていることに少々驚いた記憶がある。
というのも、私はすぐにでも砂に埋まれると期待して電車を降りたのであって、そこから随分と歩かされるとは考えていなかったのだ。
駅からその場所までは約1.5キロほど離れている。タクシーを使えば早いのだろうが、それは使いたくなかった私は歩いてそこまで向かったのだ。
あのときは秋の中頃だっただろうか。夏の盛りは過ぎてはいたけれど、残暑で