見出し画像

【BL小説】Finder #9

★推奨BGM
音小さめでかけながら読んでもらえると
合うかもしれないし合わないかもしれない笑



#BL小説

※ときどき男性同士の性的表現を含んでいます。苦手な方は読まないでください。

※細かくプロットを作ったわけではないし、最終
的にどれぐらいの長さになるのか自分でもわからないので、後日まとめるときなどに書き直したり構成を変える可能性があります。

※性格上、本当は全部書き上げてから発信したいのですが、それをやっているといつになるのかわからないので、少しずつアップしていこうと思って始めました。

※なので、下書きみたいなものだと思って読んでいただけると幸いです。

※1話分でざっくり1000字ぐらい、読むのにかかる時間は3分ぐらいかな。



#9


待ちに待った花火の日。

太陽がギラギラと燃えさかり
地表にはかげろうが立ってもやもやと揺らいでいる。

普段なら暑さに辟易するところだけど、
どんなに暑かろうと
今日は天気が良くてよかったと
心から思った。

夕方、蓮が浴衣を持ってやってきた。
花火は19時半から。
それまでに浴衣に着替えて縁日へ行く。

浴衣を着せるために
あーしろ、こーしろと指示すると
ロボットみたいにカクカク動く蓮が可笑しくて、その度に笑ってしまう。

腰ひもを巻いたり
帯を巻くのを手伝っていると、
不意に身体を密着したり
後ろから抱きつくような格好になり、
蓮の匂いがふわっと香ってきて
何度もドキッとした。

安心するのにドキドキする
不思議な匂い。

浴衣をまとった蓮を見てまた息を呑んだ。

藍色の浴衣をキリっと着た蓮は
ただかっこいいだけじゃなく
ただ美しいだけでもなく
少し陰があるような色気も加わって
今までとはまたちがう姿に魅入ってしまう。

「モデルでもしたらすぐ売れるんじゃね?」
と言ってみたが
蓮は冗談だと思ったらしく、首を傾げただけだった。

いざ、神社へと繰り出す。

案の定、すれ違う女性の多くは蓮の姿を目で追っている。

そりゃあ、そうなるよな。
なんでこいつに自覚がないのかさっぱりわからない。

お参りを済ませて、縁日を見て回った。

まだ陽が落ちきってなくて
少し歩いただけで汗が滲んでくる。
とりあえずカキ氷を買って
ベンチに座って食べた。

オレはいちご、蓮はブルーハワイ。
真っ赤と真っ青に染まった舌を見て笑い合う。

あまり時間の余裕はなかったが
蓮がどうしてもやりたいというので射的をした。

なぜそれを狙ったのかはわからないけど、
似たような小さい人形を2つ見事に打ち落とした。

「それ、1つ柊にあげるよ」

「え?ありがとう!」

「何も取れなかったのはかわいそうだからな」

「うっせー!」

正直、謎の人形が欲しいわけじゃない。
でも2つ取って1つくれたのが心底うれしかった。

あとは、焼きそばとたこ焼きと、唐揚げ…

それから、コンビニに寄ってお酒とアイスを買いこみ、急いで帰る。

間に合わないかもしれないな…

マンションに着き、部屋のドアを開けた瞬間
暗いはずの部屋が赤く染まり
ドーーーンと地響きのような音がして
2人して驚き、そして笑った。

うちのドアがスイッチになってるみたいなタイミングだった。
ちょうど今始まったらしい。

あわてて荷物を置き、ベランダに出る。

マンションと言っても5階だが、
うまい具合に遮るものがなく、
花火の全容が見えた。

「すげー!最高じゃん!!」
蓮のテンションも上がっている。




…to be continued


━━━━━ᵗʱᵃᵑᵏᵧₒᵤ━━━━━━━━━━━━

読んでいただいてありがとうございました。

気が向いたら更新していきます。
ストックがなくなったので
次回以降は少し間隔が空くかもしれません…

よかっらイイね🩷もらえましたら
泣いて喜びます!

では、また。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?