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財布症候群って聞いたことある人いる?

坐骨神経痛(T・Fさん)50代男性


こちらにに来られた際には以前から腰痛があり
今回は太ももからふくらはぎにかけて痺れと痛みがあるとのことでした。
1ヶ月前くらいから右太ももから踵にかけて
痺れと強い痛みが続き
特に歩いたり電車で立っている時は
耐えられなくなりしゃがみ込んでしまうほどでした。

所見は椎間板ヘルニアに似ている,原因は?

状態を確認したところ骨盤の前側への傾斜が強く
腰椎の二番目の部分で可動域がかなり減少していました。
また年齢的なものもあり,お腹周りが大きくなり
骨盤の前傾も強く腰部に負担のかけやすい
典型的な姿勢となっていました。

施術の方針としては上記の腰部の調整と
日常生活の改善を取り入れることにしました。
ただ運動習慣も今までになく続きそうにないということで
私は1つその方の癖を見抜いて
それだけやめていただくようにしました。

腰痛や足の痺れを起こしていた思わぬ正体

施術としては週に1度の施術を3回,徐々に改善が見られたので
2週,3週と期間を空けて全6回で症状の消失と
改善を図ることができました。
ここまで足の痺れと痛みが急激に良くなる例は稀ですが
施術と先ほど書いたあることをやめてもらうことでした。
それは習慣としてお尻のポケットに財布や携帯を入れる癖です。
海外では「wallet syndrome(財布症候群)」とも呼ばれ
お尻に何かを入れることで坐骨神経痛や腰痛を引き起こすと考えられています。

お尻に財布を入れることで起きる体の歪み

お尻のポケットに何か物を入れることで
坐骨神経部分を圧迫したり
骨盤が左右に傾斜することで
椎間孔から出ている末梢神経の狭窄を起こすと
考えられています。

坐骨神経痛のような症状は急に症状が出ることが多いですが
実際にはその前から体に負荷をかけ続けることで
症状が出ている例がとても多いように感じます。

病院での診察や治療ももちろん大事ですし
画像による鑑別も重要ですが
そういった習慣に目を向けることで
症状の改善や再発の防止にも繋がります。

椎間板ヘルニアや坐骨神経痛など
名前だけ聞くと病院に行って手術が必要?
症状が長引くと怖いイメージがありますが
小さな生活習慣から問題がきていて
それを改善するだけで大きく変わることもあります。

同じような症状で苦しんでいる人がいましたら
この記事を教えていただいて
そういった習慣にも目を向けてぜひ生活習慣の改善もしてみてくださいね。

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