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腕が痺れるのですが,変な病気でしょうか?

40代の男性Tさん。肘の痛みが原因で来院されました。
右側が強いが左側にも症状はあるとのこと。
仕事で重い荷物を運ぶこともあり,それが原因?
時には肘から指先にかけての痺れも起こっている。
ご本人も病院に行くべきかどうすれば良いのか分からず。
以前腰を痛めたこともあるとのこと。
初めての治療院で少し緊張もしている様子でした。

検査をすると特に右側の背筋群がかなり弱っていました。
その代わりに肘を曲げる動作で働く筋肉を痛めていました。
姿勢も背筋が弱り,お仕事での作業による影響か
肩が上がり,自然と肘に力が入ってしまうようになってしまっていました。

上記の検査を踏まえて,背中の筋力の低下が原因であることがわかりました。
手の痺れに関しては各種検査を行い,首や方の動きによって痺れが起きず
指の変形なども見られなかったため神経性のものではないと判断しました。
また長時間の痺れではなかったため,特定の動作と姿勢による
筋膜痛と言われる筋肉を覆っている膜の損傷により
痛みを起こしていたと考えられます。
背筋が弱ると腰にも負担がかかるため
以前の腰痛もそれが原因ではないかというお話をしました。
そのため施術に関しては筋肉への負担を減らすために
背筋の強化とそれに伴う背筋のパフォーマンスが下がらないような
姿勢作りを目的に行いました。

施術に関しては背骨の矯正と関節の可動域を広げるストレッチと
至ってシンプルでしたが,初回のみで痛みと痺れが3割程度に減りました。
2回目以降も背筋の強化が必要と感じて
ご自宅や職場で行って頂くエクササイズをお伝えしました。
その後は安定しており,状態は改善して落ち着いているそうです。
今回は男性の方でしたが,女性でも起こりうる可能性があります。
肘の痛みや痺れがあると,どこか神経がやられているのかな?
脳の問題かな?など色々心配でどこにかかれば良いか
わからなくなると思います。
個人的な考えとしては,施術でどうにかして改善しようというより
「ここで良くなる可能性があるか,病院などで先に診てもらった方が良いか」
を優先して考えます。
たまたま今回は施術で良くなりましたが
人によって原因は様々です。

原因が分からないものに関しては
見立てや方法を変えるだけで劇的に変わる場合もあります。
気になる症状ありましたらいつでもご相談くださいね。


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