【ストレングスファインダー】回復志向は"掃除のおばちゃん"みたいな感じ
理想と現状のギャップを認識し続ければ、"回復志向"は自分を成長させるための最高のツールになります。
あ、今回もストレングスファインダーの話です。
※ストレングスファインダーの詳細は↓↓↓からどうぞ
ストレングスファインダーの資質の1つ、"回復志向"はこんな特徴です。
「回復志向」の資質が高い人は、問題を解決するのが大好きです。どこに問題があるのかを探りあて、それを解決することに長けています。
よく「お医者さん」なんて言われる資質ですね。悪い部分・病気の部分を見つけてそれを治すことが得意、というイメージです。マイナスをゼロに戻すことと捉えても大丈夫です。僕はこの"回復志向"が最上位の資質。1/34位なんです。最も特徴がでやすい資質なんです。
さて、この"回復志向"を最初に見たとき、僕にはこんな思いが芽生えてしまいました。
「え、ゼロの状態に戻すだけで終わりなの?」
なんだかピンときませんよね。問題点・改善点・悩みが残っているうちはいいですが、ある領域で突出した成長を見せるみたいなことができないのでは?そんな感想を抱いていました。
自分が成長していく上では不向きな資質だなぁ、と思っていた時期もありました。ただ、資質はあくまで行動する時の特徴にすぎません。要は使いようです。"回復志向"はむしろ、自分を成長させるために最高の資質であるということを書いていきます。
理想と現実のギャップに正面からぶつかるのが"回復志向"
上記の説明にもある通り、"回復志向"の資質を上位に持つ方は課題に対して真正面から向き合い、解決することを好みます。そしてそうできる能力があります。問題点があれば直す、課題があれば直す、悩みがあれば解決する。そんな資質です。
普通に生きていれば、問題点も課題も悩みもいくらでもあるわけですから、その数だけ行動を起こせる素晴らしい資質です。
ただ、"回復志向"の弱点はこの強みの裏返しで、「問題点がなかったら動けない」とか「解決できないことを問題点と認識し、絶望する」などがあります。理想と現実の距離がほぼゼロになっているか、あまりにもかけ離れすぎているかということです。"回復志向"を上位に持つ方は「読書をしていて自分が抱える問題の解決策となる部分が手に入れば、残りは全く読まない」なんてことがあるかもしれません。良くも悪くも課題ファーストなんです。
"回復志向"は問題点ありき、ということが伝わっているでしょうか?つまり、「何を課題と捉えるか」によって取り組み方が左右されてしまう資質というわけなんですね。
これをポジティブに捉えるかネガティブに捉えるかは人それぞれですが、"回復志向"自体には良いも悪いもありません。そういう特徴を持っているにすぎないんです。では、自分を成長させるために"回復志向"をうまく使うにはどうしていけばいいんでしょうか?
課題を適切に設定する力
そう、必要になってくるのはこの力なんです。今の自分にとって簡単すぎず、難しすぎない課題を設定することが、"回復志向"を上位資質として持つ人間には非常に重要です。
そのために重要になるのが「理想と現状をどれほど詳細に認識できるか」です。課題を生み出すためにはこの2つが必ず必要です。次の場合を考えてみてください。
理想:年収1,000万円、現状:年収400万円
↓
課題:600万円分をどうやって稼いでいくか?
至極単純ですよね?もっと詳細に詰める必要はありますが、"回復志向"を持っているならこの課題に真正面から向き合える可能性が高いんです。
ただ、もしこれが次の場合だったらいかがでしょう?
理想:お金持ち、現状:普通
↓
課題:お金を稼ぐ
確かにギャップはありますが、どう埋めていけばいいかの課題はめちゃくちゃ曖昧ですよね?こうなってしまうと"回復志向"持ちの人間は動き出しにくいんです。「より良い状況にするために何か行動しなきゃ!」では行動を起こす理由としては足りないんです。
今回はお金を例にしたので数字というわかりやすい指標がありました。が、これが「やりたいことを見つける」みたいな曖昧にならざるを得ない分野で使う場合は、自分自身への理解も非常に重要になってきます。
では課題設定を適切に行うために必要なことはなんなのでしょうか?
"回復志向"=掃除のおばちゃんというイメージ
僕が考えるのは「掃除のおばちゃんへの指示だし」です。
掃除のおばちゃんってどんな印象を覚えますか?僕にはこんな印象があります。
○ オフィスの机や床のゴミを徹底的に取り除いてくれる。
○ ゴミがなきゃ掃除はしない。
○ 言われたことはきちんとやってくれる。
○ 事前に伝えておかないと必要なものをゴミだと思って捨ててしまう。
○ 自分が持つ専門的な知識がおばちゃんにもあるわけではない。
この掃除のおばちゃんに「ゴミ=課題」を伝えておくことで、徹底的に掃除をしてくれます。リアルなおばちゃんだと対価としてお金を払うからですが、頭の中の掃除のおばちゃんは充実感が対価です。課題解決自体がたのしいことですから、しっかりとこなしてくれるでしょう。
ただし、おばちゃんには自分が仕事で使うような専門的な知識はありません。あくまで掃除をすることが仕事ですから。なので、どれが「ゴミ=課題」なのかは丁寧に伝えてあげないといけません。
「もし使ってない書類があったら捨てといて」
みたいな曖昧な指示では動いてくれないんです。
代わりに
「書類の右上の日付が掃除をする日の1ヶ月以上前だったら、それは使わない書類です。段ボールにまとめてあるので、秘密保持のため中身は絶対に見ないようにして、溶解サービスの業者に渡してください」
と指示を出してあげればきちんとこなしてくれるんです(課題というより作業になっていますが…)。面倒くさいからやらないなんてことにはなりません。ちゃんとやってくれます。
もしこの指示出しができない状態であるなら、それは理想と現状の認識が甘いです。勉強不足で"理想"の位置を捉え違えているとか、世間知らずでもっと自分にフィットした"理想"があること自体を知らないとか。"現状"の自分の能力やステータスを過信しているという場合もあり得ます。
掃除のおばちゃんへの指示出しができるかどうかを僕自身、1つの指針として使っていきます。
結論
理想と現状のギャップを認識し続ければ、"回復志向"は自分を成長させるための最高のツールになります。
最初に書いていたこの文章の意味合いが伝わったでしょうか?僕の文章力の問題もあります。が、ギャップと真正面から向き合える"回復志向"は、何をギャップと捉えるかによって動き出せるかどうかが決まる、という内容が伝わっていると嬉しいです。
掃除のおばちゃんの考え方は、自分の課題の適切さの確認に使えると思うので、"回復志向"持ちの方は特にうまく使っていただけると嬉しいです。
イライラを我慢しないようにね!