旅行の醍醐味は帰り道の車の中。

目的地での観光より、旅先の旅館より、美味しいご当地グルメより、旅行の1番の楽しみは帰り道の車の中にあると思うんです。僕の中で最も楽しいことだけに包まれているがゆえです。特に次の日が休みの時は至高の時間になります。旅行先で楽しむためにでかけるのではなく、帰りの車の中で思い出を語り合うために旅行してるようなものです。未だにこの感情をわかってくれる方と出会えたことがないので、自分の中で整理していつでも説明できるようにするために記事を書いてみました。

ちなみに、旅行の他の部分が楽しくないわけじゃないですよ?もちろん行ってる途中だって楽しいです。ただ「どこが一番?」となったら帰り道の車の中なんです。

そもそもどんな感情なのよ?

①マイナスな感情が一切ない上、②最高に鮮明かつ美化された旅行の記憶を1人でも同行者とでも楽しめるんです。そして③僕がこの世で最も好きな場所の1つ、自分の部屋に向かっているという安心感がこの楽しみの土台となっています。

それぞれ分解して整理します。

①マイナスな感情がない

性格が心配性なのか旅行の多くの行程で不安や緊張感が生じてしまいます。唯一それらを全く感じないのが帰り道の車の中なんです。

まず、旅行の行程を分解してみます。

準備→出発→現地で楽しむ→宿泊→他の場所で楽しむ→帰り道

次に、それぞれで生じる不安を考えてみます。
○準備→「忘れ物ないかな…?」
○出発→「到着時間に遅れないかな…?」
○現地で楽しむ→ …ここは特にないな。
○宿泊→「食事、温泉etc、時間決まってるしやり切れるかな…」
○現地で楽しむ→ …やっぱり不安はないよな?
○帰り道→「マイナス感情0!」

不安がない部分は帰り道意外にもありますね。確かに何かを観光している間も普通に楽しいですわ。"唯一"マイナス感情がない時間ではありませんでした。が、現地での観光同様、邪魔するものはありません!

帰った後の不安は特にないです。大体翌日は休みにしてますし、家大好きなので。

先に目を向け過ぎ&ネガティヴィティバイアス?

②鮮明かつ美化された記憶を楽しむ

この部分は皆さん納得できるんじゃないでしょうか?旅行のメインパート(僕の場合はこの後ですが…)が終わった直後です。話題のほとんどは旅行中の思い出ですよね。この思い出は直後なだけあってめちゃくちゃ鮮明なのに、いい感じに忘れてるとこもあります。1人でも楽しめまし、複数人で「○○あったじゃんwww」なんて話をするのも最高に楽しいです!

そして!なによりめちゃくちゃ美化されてます。例えばマイナスな出来事。旅行中、多少なり嫌なこともあるでしょう。予定通りことが運ばなかったり、意外と店員さんの態度が悪かったり。国内ならまだしも、海外ならなおさらです。ん?海外だと車で帰れないか。まぁ置いといて。例えちょっとしたことでも、発生した当時はきっと最悪な気分だったでしょう。でも!帰り道では思い出が多少なり美化されて笑い話になってたりします。
ポジティブな出来事なら尚更でしょう。特に決まったやることのない帰り道の車の中だからこそ、何度も思い出を噛み締めて味わえるわけです。

③自分の部屋に向かってる

ここが一番なのかもしれません。見知らぬ道から、知り尽くした安心感のある場所に向かってる。僕にとってこれは最高に幸せな時間です。旅行中でさえ、部屋にいて安心できる心持ちを望んでいます。多分、旅行先ではどこにいてもすこーしだけ緊張感があるのでしょう。ここから解放されるのは地元の、部屋の中なんです。もう少しでこの心持ちに帰れる、というのが幸せなんです。

こうやってみると、あえて部屋から離れることで部屋の大切さを認識するために旅行に行っているみたいな。「お前の大切さを改めて理解するためにほかの女を抱いたんだ!」みたいな理論ですね。まぁ家なので許してください。

焦点の当て方の問題?

こうやって文字にしてみて気づくことがありました。旅行で計画を立てるのがいけないんじゃないか、ということです。計画を立てることで行程に作業感がでてしまうんです。「最初はここ、次はあそこ、その次は…」みたいに。楽しんでるというよりこなしている様な感覚。そして僕は変な完璧主義を持っているので、計画通りことを進めたくなるんです。故にその妨げになりそうなことに目が向きやすい。そのせいで不安や緊張感をずっと抱えている、となると説明がつきそうです。

ネガティビティバイアスなんて言葉がある様に、人間は元々持ってる脳のプログラムとしてネガティブなことに自然と目がいく様になっているそうです。僕の場合、旅行の計画を立てることでネガティビティバイアスを助長してしまっている様でした。

その観点から考えてみると、旅行の帰り道の車の中は旅行計画が完了済みなので目を向け様にも不安も緊張感もないんです。故に楽しい。すでに過去の思い出として美化されている旅行中の記憶をただただ純粋に楽しむことができる。もしかしたら意識的にポジティブな面に目を向けられるように、「旅行を心から楽しもうとすれば帰り道以外も最高に楽しくなるんじゃない?」ってことかもしれません。

まぁそうは言っても、仮にネガティビティバイアスを意識して旅行を楽しもうとしてもカバーできるのは①。②も当てはまるかな。でも③の感情だけは帰り道の車の中がピークなんです。

というわけで

結論
やっぱり①〜③の感情を味わい尽くせる帰り道の車の中が最強。
※助手席だとなおよし。

あ、翌日を休日にしないと「急に仕事という現実に引き戻される」ので注意が必要ですよ。

イライラを我慢しないようにね!