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YUTO SEAT

夏の中断期間を経て、J2リーグも30節を超え、終盤戦に突入してきた。残りの試合でどれだけのものを発揮出来るか。少しでも良いシーズンだったと言えるような終わり方をしたい。

サッカー選手として、日々考えながら過ごしていくうちに自分1人では何も出来ないことを改めて感じている。

チームメイト、コーチチングスタッフはもちろん。
チームで一緒に働くフロントスタッフ。
お金を出してくださっているスポンサーの皆さん。応援してくれているサポーターの皆さん。全ての方々がいて成り立っている。
特にスポンサーや、サポーターの皆さんへの感謝というのは水戸ホーリーホックに加入により感じるようになった。

そんな、当たり前のことに気づいた僕が、その感謝の気持ちを少しでも皆さんに伝わるように、今自分が微力ながら行なっていることを少し紹介していきたい。


サッカー選手には、ピッチの中とピッチの外で主に2つの仕事がある。
ピッチの中は、週末に行われる試合や、毎日のトレーニング。ピッチの外は、それ以外の時間こと。

水戸ホーリーホックでは、
「ピッチ内の追求」「ピッチ外の発信」

このような言葉を使って、日々求められている。

今回は、

「ピッチ外の発信」

にフォーカスして伝えていきたい。

「ピッチ外の発信」の1つの特徴として、いつ、どんな時でも(自分が試合に出ている、出ていない、怪我をしている、etc...)関係なく不変的に行うことができるのが特徴だ。


その中で今回は、今年から行い特に力を入れている


YUTO SEATについて紹介したい。

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YUTO SEATとは…

僕自身がチケットを購入し、応募してくれた方の中から抽選で上記のホームゲームに招待している。(基本的に月に1度を目安に行っている。)

目的

①Engateを通じて頂いたギフティングを還元したかった。
②幼い頃からの僕自身の夢だった。

1つずつ、説明します。

①について

昨年、Engateという投げ銭サービスをクラブで導入した。きっかけは、コロナ禍による3ヶ月ほどの中断期間。
その時に、リーグ戦が出来ない代わりに何か出来ることはないかとクラブの方に相談し、Engateというサービスを繋げてもらい、様々なオンラインイベントを行った。


例えば、この「勇人先生の水戸一受けたい授業」

サポーターの方から質問を募集し、それに対してお答えしていく。プラス、ゲストの方と一緒にいろんな話を交えながら進めていく企画。(この時のゲストは朝の情報番組、ZIPのお天気コーナーで出演されている小林正寿さん)

その際にサポーターの方がたくさんのギフティング(投げ銭)をしてくださった。

またシーズンが再開し、オンラインでの企画はなかなかできなくなりましたが、試合に出場した時や、定期的にサポーターの方がギフティングをしてくださっていた。


こちらが現在のギフティングポイント。
ホーリーくんやチームのポイントよりも上回っている🙇‍♂️

ここからYUTO SEATのきっかけとなる話をしていく。


実は、このギフティングポイントの一部をクラブから還元してもらっている。
その時に、せっかくクラブから頂いたお金。
自分のことに使ってもいいけど、何かチームのためになることはないかと考えた。
そこで、②の理由に繋がるんだけど、自分自身がもともとやりたいと思っていた、

招待シートを作ろう!

と考えた。

→作るためにはお金が必要だ。 
→そうだ。ここで頂いたものを使おう!

この考えに至り、
YUTO SEATが実現しました。

なので、たくさんのギフティングをしてくださっているサポーターの皆さんのおかげでこのYUTO SEATは成り立っています。本当に感謝しています。
ありがとうございます。


②について

僕自身、幼い頃から名古屋グランパスのアカデミーでサッカーをしていた。
その時、自分がJリーグの試合を見に行くのはグランパス。そこで、その当時、所属していた選手が

〇〇シート

というを使って、地域の小学生や中学生を対象に招待をしているのを知った。

そこで、僕自身、「あの選手の招待シート座りたいなぁー。」と思うのと同時に、「僕もいつかプロサッカー選手になったら招待してみたい!かっこいい!」


この感情を持っていたことを思い出した。
この2つの理由が重なって、また迅速に動いてくれたクラブの方のおかげで今YUTO SEATを行うことが出来ている。
幼い頃からの夢を実現出来ていることに対しても僕自身すごく喜ばしい気持ちがある。


ただ、「理想と現実」がマッチしないことは時としてある。


先日の第29節、ブラウブリッツ秋田戦での出来事。
この日はYUTO SEATが行われたゲーム。
このゲームで僕はメンバー外になっている。
(YUTO SEATのゲームでメンバーを外れるのは山口戦に続き2回目)


水戸ホーリーホックの中でも特に「僕の」応援をしてくれてる方が来てくれてるのに、自分が試合に出られないことが何より悔しくてめちゃくちゃ情けない気持ちになる。

でも、そんな時に支えてくれるのが、

YUTO SEATに応募し来てくれたサポーターの皆さんだ。


メンバーを外れた時は、比較的時間があるため、いつもより交流する時間が長く持てる。
そこで、写真を撮ったり、サインを書いたり、質問をもらって会話をしたり。
そんな時間を過ごしていくうちに、僕自身がパワーをもらってもっともっと頑張ろう。

こんな気持ちにさせてもらえる。

他にも、今シーズン唯一の得点は、ホームで行われた東京V戦。このゲームでもYUTO SEATを開催している。

サポーターの皆さんに元気や勇気を与えたい。と思って行ったことが結果的に自分自身がたくさんの勇気をもらっていることに気が付いた。


チケットを何席も買って用意する。
決して安い料金ではない。
ただ、それ以上にたくさんのものを僕自身がもらっている。
だからこそ、YUTO SEATで見てくれた方々には少しでも良い思い出で帰ってほしい。

そんな思いがこもっています。

今シーズンもYUTO SEATは残り3試合。(応募できるのは、11月の2試合。)
こちらも最後まで良いものになるように。
見に来てくれた皆さんが少しでも良い思い出になるように。
そのために僕はピッチの中でもっともっと努力して、ピッチの中で貢献できるように日々頑張っていきます。


ピッチ外で不変的に頑張ることで、恥ずかしいことや悔しいことに出会うことがある。
そんな時に、正直、「やらなければよかったかな…」なんて思ってしまうこともある。
でも、そんなことを恐れていたら前に進むことも出来ないし、自分自身のこれ以上の成長もない。

誰からも愛され心揺さぶる選手に

これは僕が掲げているスローガンだ。
だからピッチの中だろうとピッチの外だろうと、自分に出来ることは全力で行っていく。
このスローガンを軸を自分の行動を決め、日々過ごしていきたい。

まだまだ未熟だし、もっともっと人としてもプレーヤーとしても成長していきたい。
だからこれからも継続してより頑張っていこう。

応援よろしくお願いします。

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