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なぜ技術論の前に「描きたいものを育てる」必要があるのか?

しかし実は「漫画の描き方」の話をするよりずっと、そもそも自分にとって「描きたい漫画」とはどんなものなのかを描き手それぞれが見つける方が新人にとっては大事なのです。
-「少年ジャンプがどうしても伝えたいマンガの描き方」P23より引用

2021年4月の課題図書は「少年ジャンプがどうしても伝えたいマンガの描き方」。第2回目のnoteです。


本書はタイトルにもある通り、「マンガの描き方」にスポットを当てた本です。技術論から入るのかと思いきや、少し面食らってしまいました。描きたいものを育てるとはどういうことなのか、紐解いていきましょう。

『おもしろさ』は作家さんひとりひとりがいま取り組んでいる作品に合わせてひねり出すしかない。そして『おもしろさ』は個々人が『これが好き』『これがやりたい』を掘り下げる中で生まれてきます。だからそっちを固める方が先。
-「少年ジャンプがどうしても伝えたいマンガの描き方」P26より引用


なるほど。これから漫画を描く人がやるべきなのは「自分の好み」を知り、それを深めていくこと。技術は後からで良い。確かに、絵は荒削りだけど、作品から「作者の好き」がビシバシ伝わってくる漫画って良いんですよね。続き読みたいなぁと思うし、キャラにも愛着が湧きます。

ただ、効率良く漫画家になりたい人もいるかと。その解を本書は示してくれています。

じゃあ、なるべく効率良く練習して、最短ルートで漫画家になるには…。
好きなものを描く。描けることを描く。結局、それが早い。細かい技術はステップが進んだあとの方が役立つ。でもどの段階の作家さんでも『好きを突き詰める』ことから始めるのがいいと思う。
-「少年ジャンプがどうしても伝えたいマンガの描き方」P27より引用


今日も日刊ムショクを覗きに来てくれて、ありがとう。
知れば知るほど、漫画家の凄さに打ちのめされる。

このnoteは「日刊ムショク」と題して、
無色の毎日をつらつらと綴る。
平日は7時ごろ、休日は9時ごろに更新予定。
また明日、時間があれば、覗いてね。

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