藤井聡太、最大の武器とは何か。
藤井さんの最大の武器は「局面の急所を捉える力」が傑出している点にある。言葉を換えて表現すれば、「直観の精度が高い」ということだ。
-「藤井聡太論 将棋の未来」本文より引用
2021年7月の課題図書は「藤井聡太論 将棋の未来」。第3回目のnoteです。
将棋の盤面を見たところで何も読み取れないぼくですが、谷川九段の目からは冒頭の引用文の通りに見えています。局面の急所、すなわち勝負所を見極め果敢に攻めたり、罠を仕掛けるといったことでしょうか。
その特徴について、藤井さんの師匠の杉本晶隆さんは「斜めの多用」「三次元的思考」と表現して強さの源に揚げている。「三次元的」とは、平面で展開する将棋に高さが加わり「瞬間的に将棋盤が盤上から数センチ浮いているようにさえ見える」という(杉本晶隆著『弟子・藤井聡太の学び方』)。
-「藤井聡太論 将棋の未来」本文より引用
2018年の朝日杯将棋オープン・準決勝であの羽生さんが藤井さんに敗れた際、「パターンを形から認識する力が非常に高い」と褒めています。あまり将棋を知らないぼくですら、羽生さんのことは存じ上げていますし、何冊か本も読みました。
谷川九段も本書に書かれているのですが、「局面の認識能力」が最も高いのは羽生さんだと思っていました。その羽生さんが仰る言葉には説得力があります。
次回は藤井さんの強さを具体的な数字でみていきます。
今日も日刊ムショクを覗きに来てくれて、ありがとう。
羽生さんが「羽生九段」と呼ばれる時代なんだなぁ…。
このnoteは「日刊ムショク」と題して、
無色の毎日をつらつらと綴る。
平日は7時ごろ、休日は9時ごろに更新予定。
また明日、時間があれば、覗いてね。