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デジタル技術は社会の方向性を変えるものでは決してない。

デジタルを有効的に活用することで、私たちの社会は大きく変化し、進展していくはずです。しかし、私は必ずしも「すべての面においてデジタル技術を使わなければならない」と考えているわけではありません。
-「オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る」P30より引用

2021年6月の課題図書は「オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る」。台湾のコロナ対策動向を勉強する意味も込めて、本書を読み始めました。第6回目のnoteです。


デジタル技術」と聞くと、なんでも解決してくれる魔法のような響きがありますが、そうではありません。我々の生活を豊かにしてくれることは間違いないものの、テクノロジーで置き換える必要がなかったり、置き換えること自体が難しいことも考えられます。

たとえば、新型コロナウイルスを防ぐための最良の方法は、やはり石鹸を使うことであり、二番目に良いのは、アルコール消毒をすることです。これらをデジタル技術で置き換えることなどできませんし、石鹸やアルコール消毒を科学的なテクノロジーに置き換える必要もありません。
-「オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る」P30より引用


数年前まではあまり耳にしなかった「DX」という言葉を頻繁に聞くようになりました。SDGsやゼロカーボンと同じく、経営的にとりあえず言っとけという風潮を感じないわけではありません。

なまじアナログでなんとかなっていた日本において「デジタルの重要性」が軽視された結果がコロナ禍で炙り出されました。SGDsが掲げる「誰も取りこぼさない」という考え方を実現するなら、デジタルの力は欠かせない。急ピッチで進めるのは難しいでしょうが、特に行政側にはなるはやでお願いしたいところです。


今日も日刊ムショクを覗きに来てくれて、ありがとう。
デジタルに幻想を抱きすぎるのも良くないんだよね。


このnoteは「日刊ムショク」と題して、
無色の毎日をつらつらと綴る。
平日は7時ごろ、休日は9時ごろに更新予定。
また明日、時間があれば、覗いてね。

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