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茶道質問箱「流派の選び方」
茶道について僕が受けた質問をnoteでも公開していこうと思います。
「茶道」には関心があるけど、一歩を踏み出すのが億劫、こんなことを質問していいのか分からない…そういう方のご質問に答えていきます。
今回のテーマは「習うなら流派のことは気にしなくて良いですか?」というもの。
今日は
①流派ってどれくらいあるの?
②流派の違いって何?
③実際、習い始めるときは?
について書きますね。
①流派ってどれくらいあるの?
流派ってどれくらいあるんでしょう。
裏千家、表千家…お茶に関心がなくてもこの2つは聞いたことがあるかもしれませんね。
「お茶を習っています」と言うと
「裏ですか?表ですか?」
というやり取りが交わされることが多いです。
数年前に文化庁が行ったアンケートによると約100の茶道流派(団体)があるようです。
メジャーどころの千家以外にもたくさんの流派がありますね。
②流派の違いって何?
では流派が変わるとどうなるの?芸事に馴染みのない方からするとここが理解し難いところですが私なりに言葉にすると、
お点前が変わる
袱紗の位置が左右どちら?etcお点前で使う道具(茶碗とか)が変わる
千家好みなど◯◯好みともいいます行事が変わる
お正月をお祝いする「初釜」など共通するものも多いですが微妙に変わります
端折って説明すると上記のようなことが挙げられるでしょうか。それぞれ大切にしている美意識が違うとも言えますね。流派のマッチングはフィーリングもあると思います。
流派に属さなければ茶道ってしちゃダメ?という質問も出てきそうですがそれはまたの機会に…
③実際、習い始める時は?
さて、質問に対する答えを書きます。
茶道には流派があるのは分かった、ではその違いを知った上で流派を選べばよいのか?というと…
結論、習い始める時=茶道教室を選ぶ時に流派を念頭に選ぶことはしなくてよい、が私の考えです。
なぜか?
それは、どこの流派に属するか?よりどの先生に教わるか?の方がよっぽど大切だからです。
入門してから先は、基本的には長いお付き合いです。流派という大きな枠で考えず、毎週、毎月お会いする先生、教室の先輩方との相性がよっぽど大切です。
◯◯流の茶道教室に行ってみたいな…という動機のきっかけに流派がなるのは素敵ですし、流派というものも根源的に大切ですが、最終的には人と人。
「この先生に教わりたい」
「この教室に通いたい」
そう感じたならば、ぜひそこへ通いましょう。
「習い事は師が大切です。◯◯先生のような素晴らしい方に教わることができるのは、髙橋さんにとって幸運ですね。」
私が金沢の数寄者の方から言われた言葉です。
皆様が良い師に巡り合えますように。
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