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別れを感じさせる作品は多くあるが。

僕は映画が好きで、中学生の時は年間で200本ほど観ていたし、将来は映画関係の仕事をしているのだろうと思っていた。

今は金融の仕事をしたり飲食のプロデュースを考えていたり、まったく違うことをしているのだが、それでも映画は大好きだ。

最近観た中でだんとつに記憶に残っている映画が、森見登美彦先生作
「ペンギンハイウェイ」だ。
知的好奇心の強い(いささか強すぎる)少年が過ごした不思議なひと夏についての作品である。

主人公のアオヤマ君は小学4年生。普段から研究熱心で、世の中のあらゆることについてなぜと問いかける。そして自分で仮説を立てながらロジカルに答えを探し求めるのだが、そんな彼が今回研究テーマに掲げたことは、なぜ自分の住む街にある日ペンギンが現れたのか、そして彼らはどこから来たのかについてだ。

友情あり、初恋あり、謎解きあり、そして別れもあり。

いろいろなファクターがあるが、すべてが主張しすぎずちょうどいい。
まさにひと夏の思い出である。

別れを予見する作品はやはりすべて悲しくなる。
僕は結構涙腺がゆるめなので、悲しみの匂わせがするたびうるって来てしまう。特にこの作品における主要メンバーの魅力ったらないので余計にだ。
今回は途中から、あぁお姉さんはいなくなってしまうのかなと感じた。

しかしペンギンハイウェイにて、アオヤマ君は再びお姉さんに会うために研究を続ける。その前向きさが彼の魅力だし、彼を彼たらしめている。

森見節がさく裂している摩訶不思議な世界観だが、それすらも心地よく感じてしまうのは、やはり作品の構成力や登場人物の魅力なのだろう。
そして映像のクオリティが良い。
全体を通してノスタルジックな雰囲気を出しつつ、幻想的な映像も素晴らしい。

なにげに今年観た映画の中では個人的に一番面白いと感じた。
観た映画についてまたnoteを書きたいと思うが、記念すべき初映画投稿は

「ペンギンハイウェイ」で。


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