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「拝啓 20代のわたしへ」#13 めぐみ

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拝啓 20代のわたしへ

就職したり、結婚したり、転職したり。

20代は人生の中でも激しく動き、楽しいことも多い反面、悩むことも多くあります。

そんな20代の方へ向けて自身の経験を語ってもらう、「拝啓 20代のわたしへ」。
第十三回は、土地活用・相続のコンサルタントとして活躍するめぐみさん。
Twitterでは、ほっこりorもっこりするユニークな発信をされています。
そんなめぐみさんはどのような20代を送ってきたのでしょうか。
それではめぐみさん、よろしくお願いいたします!!

▼めぐみさんプロフィール


外国語学部英米語学科を卒業後、賃貸マンションを建設する会社に営業職で入社。
営業職→営業事務→経営企画と渡り歩きながら、現在はコンサルタントとして活躍中。
「相手の立場で考える」ことを大切に、多くの信頼を獲得するキャリアウーマン。
プライベートでは2人のお子さんの母親、そしてバレーのコーチとしての姿も

▼「なんて使いにくいんだ!!」住みやすい家を作りたい。

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私は現在、賃貸マンションを建設する会社で不動産の活用や相続についてのコンサルティングをしています。
相続について難しいイメージを持っている方も多いかと思いますが、簡単に言うと資産を持っている方のお悩みを解決したり、将来ご家族が揉めないよう事前に対策を考え、その実行のお手伝いをする仕事です。
具体的には、生前に遺言書をのこすことで相続時に揉めないよう道筋を作っておいたり、相続税対策をご提案したり、所得税の節税のために法人化をご提案したりすることがメインの業務です。

私がコンサルを始めたのは今から2年前。
キャリアのスタートは大学卒業後に入社した今の会社での営業職でした。
大学を卒業後、ずっと同じ会社で働いていますが、20代は営業→営業事務→経営企画といくつもの部署で経験を積んできました。

大学では英米語学科に在籍していました。
留学を選択しなかった私は、「英語を活かそう」とは思っておらず、「コミュニケーションスキルを活かしたい」と思い、営業職を探していました。
特に業種にこだわりはなかったのですが、大学時代に住んでいたマンションがその後のキャリアを形成するきっかけになりました。

その物件は玄関では段差を上がり、リビングに入る際には段差を降りるという不便なものでした(のちにその年代のマンションではよくある構造だと知った)。
また、クローゼットの内壁がベニヤ板むき出しで白いコートが茶色くなるなど「なんて使いにくいんだ!!」と思った私は、住みやすい家を造りたいと考え建築の世界へ飛び込みました。

大学4年生のとき、「この日に説明会がある会社に行ってみよう」と決めた日に企業説明会を開催する会社を就活支援サイトで検索したところ、今の会社が目に止まりました。
企業説明会に参加したところ、お客様も社員も大切にしている良い会社だとわかり、採用試験を受け、トントン拍子で内定をもらえました。
これがキャリアのスタートでした。

▼完成間近でお客様からのNO。そこで学んだ相手の立場で考えることの大切さ。


そうして始まった私のキャリア。
最初にご契約をいただいたお客様はとても良い方でした。
マンションのエントランスの床タイル・室内のキッチン面材・クッションフロアなどを選ばせてもらったり、私のデザイン提案を受け入れてくださったので、「こうしたい」という自分の想いが形になる楽しさを味わうことができました。
そうして完成を目前に迎えたある日、事件は起こりました。

マンション最上階のロフトに上がるために設置した階段をオーナー様が確認したところ、「これじゃダメだ」と言われ、発注をし直すことに。
契約前に品番まで決定せず、工事中に細かい仕様をお客様と決定していくのですが、この物件は現場監督がお客様に確認をとらず最初に組んだ予算どおりに発注していたことが原因でした。
「もっとオーナー様の立場で工事や工事監督との打ち合わせのことを考えていたら…」と後悔と反省がぐるぐると回っていました。

発注し直すということは費用がかかることなので、このとき私はお客様のご要望と会社の間に入ることの難しさを痛感し、そして相手の立場で考えることの大切さを学びました。

それからは「この場合には、この人ならどう考えるだろう」と常に意識して動き、遠回りだとしても納得してもらうための努力を続けました。
不動産の活用なので、金額はとても大きくなりますし、お金に対して真剣に向き合うことも大切です。
お客様からなにか聞かれたら市役所に行って調べたり、わかりやすく資料を作ったり。
当時の上司は「まずは自分でやってみて」というタイプだったので、とにかく必死で動きました。

▼一方的ではなく、相手が求めることを先回りして考える。

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こうした経験から私が言えるのは、「自分が相手の立場だったらどう考えるだろうか」と常に考えようということ。
私自身これを意識して動いたことで、様々なことがスムーズになりましたし、今も意識しています。
たとえば買い物に行ったときでも店員さんの立場で考えたり、運転中には歩行者の立場を考えたり。
どんなときにも相手の立場で考えるようにし、常にいろいろな視点で考えるようにしています。

相手の立場に立って考えることは、仕事に限ったことではありません。
私の場合には、子育てにも役立っています。
たとえば子どもが歯磨きをなかなかしないときってありますよね。そんなときには、「明日は6時半には起きないといけないから、そろそろ歯磨きして寝よう!」と促します。
それでもしてくれない場合には、「歯磨きしないと、こしょこしょの刑だぞー」とカウントダウンをします。
これがなかなか効果的で、子どもたちは楽しみながら動いてくれます。

親の都合で「やりなさい」と言っても、子どもは反発します。
でも相手の立場で考え、「私が子どもだったらこう言われたらイヤイヤじゃなく動けるかな」という言い方で伝えます。

すると子どもは動いてくれて、お互いにストレスなく過ごすことができるので、精神的にもメリットばかりです。
とはいえ、「早くやってよー」とも思ってしまいますが…。
それでも一方的にならないように、「これは修行なんだ」と言い聞かせ、前向きに取り組んでいます。

▼「母親だから」であきらめない。すべてに全力で。すべてを楽しんで。

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もし20代の私が今の私を見たら、「自由で楽しそうですね」と言ってくれる気がします。
実際そう言ってもらえる自信があるくらい楽しんでいます。先日14歳年下の職場の部下に、「結婚したら専業主婦になりたいなと思っていたけど、めぐみさんを見ていたら考えが変わりました」と言ってもらえました。

私は仕事も家族も友達も一人の時間も、すべてを大切にしたいし、すべてを全力で楽しみたい。
「女性だから」「母親だから」であきらめたくない。
仕事はしっかりやり、妻としても母親としても、友人としても楽しむ。
ひとつとして手放すつもりはありません。

とある土曜日。
午前中に長男と私はバレーボール、次男はスイミング。
昼食後、夫の実家に子どもたちを預けに行きます。
そして私は友達と飲みに行く。
翌日の夕方夫の実家に行き、お礼に私が食事をつくってみんなで食べて子どもたちと帰宅する。
ざっくりですが、こうしてそれぞれに向き合っています。

私は、やりたいと思ったことはやってみないと気がすまないのでこれまでにいろんなことに挑戦してきました。
しかし、それをやるためには、他のなにかの時間を削ったり、誰かのお世話になったりなど、必ず何かが犠牲になります。

だからこそ、それをやるにはどうしたらいいのかを考えることが大切です。遊びに行くときには、夫の立場、子どもの立場それぞれで考え、あらかじめご飯を用意しておいたり、あとから埋め合わせの時間を作るなどやり方はいくらでもあります。
どうしても自分本位に考えて動いてしまいがちですが、「相手の立場で考える」ことが大切だと日々痛感しています。

私には人生の軸があり、それに則った行動をしています。
それは「人を元気づける」「人を応援する」「みんなが喜ぶ姿、笑顔でいる姿をサポートしたい」ということです。
そしてそれらを実現することで、私自身必要とされたい。
これからも私は多くのことに挑戦し、そして相手の立場で考え、前向きに過ごしていきます!

▼まとめ


キャリアのスタートで学んだ「相手の立場で考えること」を大切に行動するめぐみさん。
やさしい笑顔からは、常に相手を思いやるやさしさが溢れていました。
一方で仕事もプライベートも抜かりなく楽しむ姿はとても輝いて見えました。

インタビューの中では特に「相手の立場で考えることの大切さ」のお話が心に残りました。
今回のインタビューを参考にして、20代の方にはより良く過ごすきっかけを手に入れてくれたらなと思います!
めぐみさん、お忙しい中ありがとうございました!!!

☆めぐみさんのTwitterはこちら



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