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「拝啓 20代のわたしへ」♯01 日下なつめ

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就職したり、結婚したり、転職したり。
20代は人生の中でも激しく動き、楽しいことも多い反面、悩むことも多くあります。
そんな20代の方へ向けて自身の経験を語ってもらう、
「拝啓 20代のわたしへ」

初回は、スターティア株式会社のキャリアプロデュース部で活躍する日下なつめさん。
Twitterでも「採用赤ペン先生」として、とても勉強になる発信をされています。
そんななつめさんはどのような20代を送ってきたのでしょうか。
それではなつめさん、よろしくお願いいたします!!

▼心に余裕ができた「2年遠回りしてもいいんだよ」のことば。キラキラにあこがれた20代。

わたしは短大卒業後、20歳からスターティアで働いています。まわりは四大卒の子が多かったので、2年早く就職したわたしは周りと自分を比べ、焦ってしまい、心に余裕がありませんでした。

そんなとき声をかけてくれたのが社長でした。
「お前は同い年の子より、2年早く就職した。だからその子たちよりも2年遠回りしていいんだよ。」
この言葉のおかげで心に余裕ができ、20代は仕事で自分の価値を高めようと思えるようになりました。

就職活動中に知った「スターティア女子委員会」という女性の働き方にフォーカスしたプロジェクトに参加するメンバーの方がとてもキラキラしていて、強くあこがれたことを覚えています。20代で視座を高めて短大卒の子の道しるべになり、自分自身のキャリアの選択肢も広げていきたい、と考えていました。
セールス部門で絶対に成果をあげようと決めていたので、必死で立ち向かいました。その後、名古屋支店立ち上げに携わり、新卒の教育の専門部署で育成に携わり、現在では採用を担当させてもらっています。

採用活動はもちろんのこと、入社3年目くらいまでの子のフォローもわたしの大切な仕事です。中には当時のわたしと同じように悩む子もいるので、わたしの経験を伝えることで、何かのヒントにしてほしいとも感じています。

▼できない自分を認めよう。理想と現実のギャップに苦しんだ過去。

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20代中頃、名古屋支店での立ち上げの苦悩をメンバーや上司のおかげて乗り越えた私は昇進し、初めての部下を持つことになりました。
期待に胸躍らせ、「名古屋支店をもっと大きくしたい!今までの感謝を形にするんだ!」そう意気込んでいたわたしですが、大きな壁にぶつかることになったのです。

「わたしならこうするのに、なんでやってくれないの?」
「もっと効率よく動いてほしい!」
周りの同僚と自分を比べてばかりいたわたしは、理想と現実のギャップに苦しみ、厳しい言葉をかけたり、変に意固地になったりしていました。

きっと劣等感もあったんだと思います。でも必死になればなるほど、周りが見えなくなって独りよがりになっていました。
結果、降格。

このままではダメだと感じたわたしは、ゼロからやり直すべく、がむしゃらに働きました。すると、改めて部下として感じる「物事の伝え方」「頼み方」に再度考えされられ、再度部下を持つことになった際や新卒の子とコミュニケーションをする際に、体現することができるようになりました。

このとき先輩から「常に自分を30点だと思いなさい。マネージャーになっても30点、部下になっても上司から見た自分は30点。こう考えることで謙虚に学ぶ姿勢を持つことができるから。」と言われました。
つまり「できない自分を認める」こと。そこを認めてしまえば、あとはできていないことを埋めていくだけになります。いまでも大切にしている考え方のひとつです。

▼理想と現実のバランスを保つこと。学生のうちから意識してほしい。

「できない自分を認める」ことは、社会人だけじゃなくて、学生の方にも意識してほしいなと思います。学生のうちは働くことに対して、さまざまな理想を持っていると思います。
でも働くということは、理想とは違うことも起きる。自分ができると思っていることができなかったり、一番好きなサービスは扱えなかったり、上司や部署は選べなかったり。
理想を持つことは大切だけど、現実とのバランスを大切にしてほしいなと思います。

たとえば給料にしても「20万ほしい」「30万ほしい」といろいろあると思いますが、その給料をもらえるだけの実力があるのか、自分はなにをすべきか、求められていることは何か、と冷静に客観視してほしい。
ここができずに就職してしまうと、就職してからギャップに苦しむ可能性があります。
でもそこで落ち込まずに、自分を見つめてください。もしできないことが見つかったら、できない自分を認めてしまいましょう。

ここさえクリアできれば、ありたい姿へ必要な行動が具体的になるので、理想にも近づいていける。コインにも裏表があるように、何事も表裏一体です。学生のうちからそうしたものの見方を身につけておけば、きっと就職してからも迷わず進んでいけると思います。

▼当たり前なんてない。感謝する能力を大切に。

もうひとつ大切にしていることに、「感謝する能力」があります。
なんでも揃う現代では、働けること、ご飯を食べれること、なんでも当たり前に感じてしまいますが、本当はありがたいことだと思います。

当たり前なんてなくて、そのことに気付いて感謝できるのかどうかってすごく差が出るところだと思うし、感謝することにもうまい人とへたな人がいると思います。どんなこともプラスに切り替えて、感謝していく能力を身につけることが大切です。
ポイントは、感謝する能力は伸ばすことができるということ。後天性の能力です。わたしももっともっと伸ばしていきたいと思っています。

スターティアでは、「機嫌を保とう」とよく言っています。何かあったときに「なんだよ」と思うんじゃなくて、「じゃあどうするか?」と考える。「なんだよ」っていくら思っても何も変わらないし、機嫌も悪くなる。すると周りにも伝染してしまい、結果自分ももっと嫌な思いをします。
だから常に自分を客観視して、「じゃあどうする?」と考える。そうすることで自分の気持ちを保つことができるし、周りにも良い影響を与えることができると感じています。

▼これまでとこれから。バトンをつないでいきたい。

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20代のわたしが今のわたしを見たら、きっと「いい感じ!」って言ってくれると思います。20代の頃に描いた理想に近づいているし、仕事は毎日楽しくて、成長も実感しています。

それはすべての経験を、すべてに活かすことができているから。しんどかったことも意味のないことはないって思えるし、しんどいことがあっても何か意味があるって思えます。
あの頃いろいろと悩んで苦しんでいたわたしがいたから、今のわたしがいる。全部大切だったなって今は思えます。

だから今何かに苦しんだり、悩んだりしている人もその経験は必ず先に活きるし、意味があったって思えるときが来ます。だから悩んでも進んでほしい。そう思います。
そして今の自分があるのは、スターティアのみんなをはじめ、周りの存在があったから。みんながわたしにいろんな選択肢を与えてくれて、その中から選ぶことができたから押しつけと感じることもなく、スムーズに受け取ることができた。

このバトンをわたしもつないでいきたい。そのバトンを受け取った子が、また次の誰かにそのバトンを渡す。そうしたつながりを大切にしていきたいです。
この考えをわたしは「恩送り」と呼んでいます。恩返しは一対一で終わってしまう。でもそうではなくて、誰かにしてもらってうれしかったことを、他の誰かにわたしもする。そうすることで一対一だったものが、一対無限大に変わると思います。お客さんに教えていただいたこの言葉ですが、すごく共感し、何かあったときには恩送りを意識するようになりました。

これからもいろいろとあると思いますが、20代の経験を大切に、充実した30代を送っていきたいと思います!

▼インタビューを終えて

さまざまな経験をもとに、これからを切り開いていくなつめさん。
語ってくれるその言葉は力強くも、とてもやさしく、愛に溢れた方だなと感じました。
インタビューの中では何度も「周りへの感謝」を語ってくれ、相手を尊重する姿勢もとても魅力的でした。

今回のインタビューを参考にして、20代の方にはより良く過ごすきっかけを手に入れてくれたらなと思います!
なつめさん、お忙しい中ありがとうございました!!!
☆なつめさんのTwitterはこちら



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