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茨木のり子

94日目

茨木のり子さんの、
「自分の感受性くらい」の詩の最後。

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ

一見、
単に暴言的な強い言葉に見えるが、
この短い文章の中に多くの意味合いを凄く感じる。

自分自身を守れではなく、
感受性という具体的なポイントをフォーカスしていること。
自分のことは、自分にしか守れない。
自分のコントロールは自分にしか出来ない。
環境や、他人は関係ないということを自分で守れという一言で伝え、
ばかものよで全て一蹴。
全ては自分次第であることを分かっているのに色々を言い訳にしてそれをやらない選択を自ら選んでいるあなたは、ばかものよと。

ちなみに1977年の作品。
その当時でも、
自分に降りかかる何かは、全て自分次第だと伝えている詩。
どれだけ時代が移り変わろうが、
根本や原理原則はやはり変わらないということ。
立ち返らせてもらうための有り難い詩。


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