『モルブス・アウストリアクス』に参加しました。
めちゃくちゃ遅くなったけど告知です。先日、法政大学出版局から発売された論集『モルブス・アウストリアクス』に参加しました。
出版社の内容紹介をお借りすると、
「「オーストリア病(モルブス・アウストリアクス)」と表現される消滅したかつての帝国をも含む神話への深い執着と愛憎。ナチスによる併合など幾度も国のあり方が変わり、隣国のドイツの文学との差別化からも作家たちは「オーストリア的なるものとは何か」を問い続けてきた。「ニーベルンゲンの歌」から、ホーフマンスタール、ムージル、ツヴァイク、バッハマン、ベルンハルトまで、「オーストリア病」の現代におけるアクチュアリティを問う。」(https://www.h-up.com/books/isbn978-4-588-49521-2.html)
です。
総勢16本のオーストリア文学についての論文が載っています。(うち4本はベルンハルト!)
オーストリアの作家が何を考えて、どんな作品を書いてきたのか、当時の文学的環境を知る上で貴重な手がかりとなる一冊ではないかと思います。
私は先日訳した『推敲』についての論文を寄稿しました。『推敲』を自伝という文学ジャンルについてのメタフィクションとして解釈するという趣旨のものです。
訳書のあとがきではあまり自分の解釈などは書いていないのですが、こちらでは思うままに書いています。ご関心のある方はどうぞご笑覧ください。よろしくお願いします。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?