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エコーチェンバー あなたも知らずに影響を受けている?
こんにちは! 投稿を見ていただきありがとうございます!
今回は「エコーチェンバー」について書くのですが
説明に入る前に皆さんに考えていただきたいことがあります。
それは「あなたは自分の意見や考えのもととなる情報や知識をどんなメディアを通じて取り入れていますか?」ということです。
これはどういうことかというと
昨今様々なメディアが世の中にあり、メディアによって発信されるコンテンツは異なります。そのため性別 年齢などメディア接触の違いにより頭の中の「情報・知識」も異なる可能性が高まります。
また、利用だけでなく信用しているメディアも大きく分かれます(特に年齢によるもの)
発信者側の目線で言えば、だれに届けたいか、何を届けたいか 目的のために適切なメディアを選択することが伝わるコミュニケーションのためには大切です。
このようにして無数にある情報の中から然るべきメディアを通じて皆さんは情報を得て(与えられて)様々な決断や意見を持つわけですが、
ここで、先ほどの答えも含めてもう一度考えてみてください
あなたがメディアを通じて接しているその情報・知識は自分から得ているのかそれとも与えられているのか ということです
「いや、情報は自分から選んで得ているものでしょ」と思うかもしれませんが、そこが大きなポイントです。
さて、前置きが長くなってしまいましたがエコーチェンバーの説明をしたいと思います。
エコーチェンバーとは自分と同じような意見が集まる閉じたコミュニティで同じ意見の人々とコミュニケーションを繰り返すことによって自分の意見が強化・増長される現象のことです。
日々同じような情報に触れ続けることによってそれが正しいと正当化されていくことにもつながります。
特に、SNSを利用していると自分に関心があるユーザーをたくさんフォローすることで、結果的に同じようなニュースや情報ばかりが集まる空間になるためそこで流れる情報が正しいことだと思うようになります。
また、エコーチェンバーを促進する機能としてフィルターバブルやパーソナライゼーションなどがあります。
どちらも似たような働きですが
フィルターバブルはサーチエンジンなどの学習機能によって利用者の望む情報が優先され望まない情報が遠ざけられることをいい
パーソナライゼーションはログインした場所やサイトからどんなウェブサイトが好まれるのかを推測し表示することです。
こういった機能はYOUTUBEのおすすめ動画などに利用されており個人の利便性を高めるとともに広告露出の最適化にも利用されています。
このようにエコーチェンバーの働きによって毎日何気なく接している情報は、いつの間にかすでに自分の意見と一致する情報ばかりとなってしまっているのです。
自分から情報を選んでいるつもりでも、その前に情報の取捨が既に行われているということなのです。
エコーチェンバーが発生するのはSNSに限ったことではありません
新聞においても各社の主張や社説によって伝え方が異なり、毎日購読している人たちに影響を与えていると考えられます。
各新聞社による読者の年代的・職業的な差は殆どないとされています(ただし日本経済新聞の購読者は経営者が多い等少し特殊)が意見に違いが出るのは閲覧している新聞の論調に同意している可能性が高いです。
新聞は毎日接触するメディアであり繰り返し接触することで同調する。(ザイアンス効果 単純接触効果)あるいは新聞が大切だと強調することに問題意識を持つようになること(議題設定効果)が大きく働いていると考えられます。
他にも、いつも何気なく見るテレビ番組、よく話す人との会話、地域による違いなどが挙げられます。
このような、エコーチェンバーの働きによって私たちは知らぬ間に情報を自分から得ていると思いつつも実際にには与えられている環境の中で生活しており、自分の意見・考えが日々強化・増長されています。しかしそのこと自体は悪いことではないし仕方のないことです。
エコーチェンバーはインターネットに限らず様々なメディアを通じて起きているということ・一人一人に違うエコーチェンバーが発生している環境があるということを理解することが、情報の多様化する現代において他人と意見を交わす時などにより一層求められています。
普段自分が接しているエコーチェンバーの環境を俯瞰し、様々な意見・主張があるということから目を背けず接していくことことが情報社会を生きていく上で大切です。
記事を読んでいただきありがとうございました!
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