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意外と知られていない求人ボックスの効果改善方法

IndeedやIndeed PLUSの情報ばかりが話題になる今日このごろ。
だけど、求人ボックスも最近良い感じになって来ているので記事にする。

2023年末に調べたsimilarwebのデータを見ると

月間ユーザー数:9,387,000
平均滞在時間:6分47秒
平均ページビュー:7.06
直帰率:30.52%

と優良なアクセスをかなり獲得できていることがわかる。

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2023年から応募する際にユーザー登録が必要になったことで一時期応募率が激減したが、最近はかなり元の水準に戻っている。裏を返すと、求人ボックスの登録ユーザーの割合が増えたといえる。

また、管理画面でも変化があった。少し前からアクション数という指標ができていて、これはジョブビュー画面(いわゆる求人詳細画面)から掲載元サイトあるいは応募フォームへ遷移するボタンのクリック数のことを指す。

 

つまり、Indeedでいうところの応募開始数と同じ指標ということ。

応募開始数は応募意欲の高い求職者の数であるともいえる。ということは、応募開始率はマッチング率となる。

たとえば、同じ求人をIndeedと求人ボックスに同時に掲載して、Indeedの応募開始数と求人ボックスのアクション数を比較することでマッチング率を比較することができる。

メディアミックスの運用をする上で、予算配分の参考指標が増えるのは運用する立場としてはありがたい。

2024年は求人ボックス活用の余地が増えるような気がする。

求人ボックス4つの改善手法

求人ボックスはIndeedに比べるとユーザー数が少ない。そのため、「Indeedより効果が悪い」という印象を持つ人がいる。しかし、運用が8割型自動化されたIndeedと違い、求人ボックスは管理画面で細かな運用ができる。

ということはつまり、運用次第で効果を改善することができるということ。
2024年2月現在、シンプルに4つ設定を変えるだけで採用率が改善できる可能性があるので試してみる価値はあると思う。

①対象外ワードの設定

求人ボックスでは、掲載した求人がどんなキーワードで検索されているかがわかる。これはIndeedやスタンバイにはない機能。

正直、このキーワードレポートを取るためだけに求人ボックスに一定の予算を割いている会社もあるくらい貴重なデータ。

 

キーワードレポートでは、キーワードごとの表示回数・クリック数・クリック単価・応募数・応募率・応募単価まで確認できる。

このレポートの活用方法は幅広い。表示回数から自社の求人に対する求職者のニーズ・インサイトを確認する。応募数や応募率からマッチするキーワードを特定する。

その中でも、効果改善に大きく貢献するのが、配信対象外検索キーワードの設定である。配信対象外検索キーワードを設定すると、あきらかにミスマッチな検索ワードを検索結果に表示させないようにすることができる。


 

たとえば、若い方をターゲットとしている場合に、「シニア」「50代」などのキーワードを設定しておくことでミスマッチを予防できる。また、多くの予算を消費しているが応募に至らないキーワードを設定しても良い。

Indeedにも同時掲載している場合には、求人原稿の中から該当キーワードを削除した方が良いかもしれない。求人ボックスでミスマッチが発生しているのであれば、おそらくIndeedでもミスマッチキーワードで大量に予算を費消してしまっている可能性が高い。

求人ボックスのキーワードレポートデータが、結果としてIndeedの効果改善にも活かせる。まさに一石二鳥。メディアミックス万歳。

ある程度まとまった予算使っている派遣・紹介会社さんや他拠点展開企業さんは、このキーワードデータをとるためだけに求人ボックスに配信しても良いと思う。求人ボックス掲載中の企業さんは、まず何よりキーワードレポートを見ることから分析を始めたい。

②注力キーワードの設定

配信対象外キーワードを設定は、いわばミスマッチの予防。同じ発想で、求人ボックスではマッチングを促進する設定もできる。

応募率・採用率に貢献するキーワードの露出を増やすことで、自社にマッチした求職者からのアクセスを強化する。そのために、管理画面で注力キーワードの配信設定をおこなう。

 

たとえば求人広告の営業を採用する場合、「求人広告」「HR」といった用語で検索する人がマッチング率が高いと考えられる。そのとき、この2つのワードでは少し高めに予算を割いてでも露出を増やす、いみたいな使い方をする。

注力キーワードはキャンペーンごとに最大10個まで設定できるので、効果的に活用したい。

③配信曜日の設定

効果に影響する要因として、キーワードの次に考えたいのが配信する曜日。キーワードほど改善効果は見られないかもしれないが、念のため確認しておきたい。

曜日なんて意識したこともない、という企業さんも大丈夫。求人ボックスでは時間別のレポートを見ることができる。

 

時間別の効果を確認したら、次に管理画面の配信オプションでスケジュール別の配信設定する。大きくは平日と土日に広告配信する曜日に強弱をつけるとわかりやすい。

たとえば、土日休みの仕事なら月~金曜を強化して土日の露出を弱めたりする。ただ、レポートを見ても何をどうすれば良いかわからない…という方は無理して設定する必要はないかもれない。

④配信時間の設定

 

また、配信曜日と同時に時間帯についても検討する必要がある。広告配信する時間帯に強弱をつけることで意欲の高い求職者が見ている時間帯に多く露出する。たとえば、日勤の仕事なら深夜帯を弱めたりする。

一般的には、日中より夕方以降の時間帯の方が転職活動する人は多いので、夕方の時間帯を強化したりする。配信曜日と同様、配信時間の設定も難しく考えすぎなくても良い気がする。

求人ボックスを有効活用しよう

以上4つの改善設定は広告配信キャンペーンごとにおこなうことができる。

ということは、この改善戦略を機能させる前提として、そもそも求める求職者のペルソナやライフスタイルから、いつ、どんなキーワードで検索し、何を知りたがっているかを考えておくことが重要である。そして、ペルソナごとにキャンペーンをわけて①〜④を設定する。

だから、考え方としてはIndeedが提唱している「ペルソナにあった表現を心掛けよう」ということと本質的には同じ。求人ボックスはそのコンセプトを、細かな配信機能という違うアプローチで実現しようとしているだけ。
そのプロダクトの思想の違いを踏まえて運用すれば、十分採用に貢献できるメディアだと思う。

求人ボックスについてご質問があればお問合せください。

▼HRハッカーで求人ボックスに掲載する

https://hr-hacker.com/top

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